もういくらなんでも寒の戻りのような事はないだろう。2、3日前から日中は半袖シャツ1枚で過ごせるようになってきた。
まだGパンをはいているが、自転車に乗る時はすでに短パンだし、大型連休中にはGパンともサヨナラすることになるだろう。
何てったって短パンとTシャツ1枚で過ごせる季節ほど経済的な季節はない。
第一、心と身体が解放されて行くような気分になってくる。歓迎すべき季節の到来である。
ただし冬の間中、節制とは縁遠い生活を重ねてきたせいで、腹の周りが少々だぶつき気味で、いささかみっともない体型になってしまっていることを除けば…というところである。
これはひとえに自分自身に責任があるのだから、受け入れるしかないんである。
でも、何とかして夏までには少しでも絞っておきたいものだなぁと、はかない望みだけは捨てないでおこう。
モッコウバラは一部で散り始めたが、それ以外のバラの蕾が膨らんできていて、早咲きの「空蝉」は連休中には咲き出しそうである。
アーチに絡ませている「伽羅奢」にも蕾がたくさんついているし、そのほか接ぎ木して育てた幾本かのバラも蕾を貯えて開花の時を待っている。
5、6鉢ほどを地植えにしたので、今年のわが家の庭はちょっと楽しみなんである。
目に入る周囲の山々の新緑は淡く光っているが、バラの葉っぱも陽光に照り映えて、これが濃い緑色で実にきれいである。
ホントにテカテカと光っているのだ。とても健康そうな色艶なんである。
バラの花の見事さもこうした健康な葉っぱとの対比で目にするから、より一層引き立つというものである。
これが、ろくに葉っぱがなかったり、汚らしい色をしていたんではぶち壊しに違いない。うまく出来ているのだ。
葉っぱはバラの健康のバロメーターなんである。
今年のわが家では、バラの病害虫対策に化学薬品を一切使わないことに決めた。
黒点病とうどんこ病対策には人体に影響のない自然抽出の液を使うことにしている。
化学薬品は確かに病害虫を殺すが、益虫まで殺してしまうから考えものなのである。というより、使わなければ使わない方がいいに決まっているのだ。
その対応策はわが目と指に委ねるのだ。
うまくいくかどうかは分からない。
やってみるだけである。
と言いながら、早速被害に見舞われているのだ。
バラゾウムシである。こいつはバラの大敵で蕾に穴をあけて液を吸ったり、蕾の下の茎に穴をあけるものだから、哀れ無残にも蕾がくたっと垂れさがって駄目になる被害が続出するのである。
元々有効な予防薬はないのだから見つけ次第、捕まえてひねりつぶすしかないのだが、羽を持っていて出没は変幻自在なのだ、なかなか犯行現場を取り押さえることが難しいんである。
目を凝らして注意を払うしかないのが何とも切ないが、千里の道も一歩から、である。
今年は長い戦いになるのだ。
お次はアブラムシ。すでに伽羅奢には所々びっしりついていて、こいつらもまた柔らかな蕾の辺りとりついて液を吸っているのである。
見つけては蕾をつぶさないように指で押さえつけてつぶしたり、こそぎ落としては踏みつけているのだが、どこから湧いてくるのか、こちらは大量である。
ふとアブラムシを探す目線の先にテントウムシを1匹見つけた。
テントウムシこそアブラムシの天敵で、テントウムシの大好物なんである。
何とも愛おしいのだが、しかし、1匹じゃなぁ…。何とか数が増えないものか。
化学薬品を使うとこういう天敵たちも殺してしまうのである。
それは出来ない相談というものなのだ。
これからチュウレンジバチの幼虫が葉っぱにとりついて葉を食い荒らすだろう。
今年は庭に出て監視する時間を増やさなければいけないのだ。
あぁ~ん、やられた~。おのれ!バラゾウムシめ!
アブラムシの天敵、テントウムシさま参上。でも1匹だけ…
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