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平方録

ガビめっ!

涼し気なヒグラシの蝉時雨にしばし耳を傾け、とてもさわやかな気分で「さぁ、ブログに取り掛かろう…」と思っているところに、とんでもないお邪魔ドリが現れた。

これで4日続連続と言うことになる。

お邪魔ドリとはガビチョウのこと。

 
(ネットから拝借)
 
こいつがガビチョウで体長は22~25cm、目の周りに白い縁取りがあり、ご丁寧にツルのようなものまで付いているので、まるで眼鏡をかけたような顔つきをしている。
漢字で「画眉鳥」と書く通りの顔つきをしている。
しかし何といっても最大の特徴はその鳴き声で、美しく澄んだ声の持ち主には違いないのだが、如何せんボリュームが大きすぎてうるさいだけでなく、「どうよアタシのこの美声♪」とばかりに、これでもかこれでもかと長い時間鳴き続けるから、たまったものではない。
どんなに美味しい料理だって、腹八分で止めておくから満足して「また食べたい♪」と思うのであって、これでもかこれでもかと目の前に並べられて勧められたら一気に食欲を失ってしまう。
それと何ら変わらない。
 
日本人は古の昔から「美」については、「これでもかこれでもか…」という顕著さよりも、はかなげでかすかな美しさにこそ魅かれてきた。
したがって美の周りには常に「奥ゆかしさ」「はかなさ」などと言う言葉が寄り添うのである。
その点でこのガビは真逆の存在と言っていい。
しかもウグイスやオオルリ、サンコウチョウといった美声の持ち主の鳴き声をまねるのだから厄介さは倍加し、腹立たしさは沸点にまで届く。
オマエなんぞに真似られたら本物が汚れる…と思うのだが、まったく気に入らない。
外来生物法で特定外来生物に指定され、日本の侵略的外来種ワースト100定種になっているのもムベなるかな。
そもそもお隣の国の華僑たちが進出した東南アジアなどで愛玩鳥として飼っていたもので、日本には1970年代にブームとなって大量に輸入されたが、最初の内こそ美声に聞きほれた人々もやがて大音量に閉口し、一気に人気を失い、見捨てられた鳥たちがまず南関東で繁殖して定着し、今や西日本各地まで進出している害鳥である。
 
このガビがあろうことか、パソコンのキーボードを前に思案するボクの目の前のカツラの枝に止まって大音量で"がなり立てる"のである。
距離にしてわずか4~5m。
耳をつんざくとはこのこと…
余りにうるさいので、ガラスの折り戸を手荒に開け閉めすると驚いてどこかに飛び去るが、飛び去った先でも懲りずに鳴き続け、それでも大音量がちょっと遠のいただけで、大してうるさいことは変わらない。
朝っぱら…それも早朝から、まったく迷惑なトリである。
焼き鳥の材料にならないのかね…
 
 

深い赤…この色合いがお気に入り♪ バーガンディー アイスバーグの三番花
 
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