蝉なくや我が家も石になるように 小林一茶
セミの声がにぎやかに聞こえるようになってきた。
アブラゼミとニイニイゼミ、そして朝夕のヒグラシはかなり本格化してきて、後は、あの少しやかましいミンミンゼミの登場を待つばかりである。
ここ2、3年は温暖化が進んだと見えて西日本でしか鳴いていなかったクマゼミが進出してきて、シャーシャーと大音量を響かせ、夏の情緒をブチ壊し始めたが、あれも間もなく仲間に加わって鳴き始めるだろう。
昨日は6日ぶりに自転車を漕いだ。
10日の梅雨明け(地域特性を考慮し、長年の経験を加味してボクが勝手に認定した)以降、猛暑が続いていて、身体がついていけるのかどうか、ちょっと慣らし運転のつもりで走ってきた。
鎌倉市域を少しだけはみ出してぐるっと小さく一周してきただけだから、たった23kmしか走っていないが、久しぶりに夏富士が秀麗な姿をくっきりと見せてくれていて、それだけで走る価値はあった♪
ただし、7m近い南西の風が吹いていて、海辺では砂は飛んでくるは、向かい風に往生するは…で、短距離で止めたのはそのせいでもある。
こうして真夏に自転車を漕いでいると、はるか昔の小学生のころに田んぼや林の広がるのどかな道をどこまでもたどり、普段は行ったこともないところまで漕いで行って、何か大発見でもしたかのような満足感に浸って帰って来た日々を思い出す。
夏はこれからが本番である♪
東側から稲村ケ崎に近づく
切り通しの坂を登り切ると、突如視界の奥に富士山が飛び込んでくる
手前の景色の中に富士山の大きさを比べられる比較対象物が点在しているので、見た目の感じより大きな富士山が見られて「オォッ!」と声が出る♪
稲村ケ崎からの定番の景色
にょっきりと夏富士
南西の風が強く、海の表面には白波が目立った
東屋のある一番高い所から"松の鳥居越し"に見える景色
江ノ島の後ろの山なみは箱根連山から伊豆半島
浮かんでいた雲が潜水艦やサメに見えた
片瀬西浜に移動
シラス漁の漁船が波で船体を大きく左右に振りながら網を引いていた