「一面の〇〇」とか「辺りを埋め尽くす△△」とか…
とにかく「一面」とか「埋め尽くす」とか、そういう形容詞が付いた情景が指しているのが「花」ならば理想的でうっとりも出来るが、それが人だって車だって、とにかく一か所にこれでもか…と集まっているのは一言でいうと壮観である。
卑近な例でいえば、大型連休のころの遠浅の海にアサリを採りに繰り出した親子連れが、波打ち際の水際線はおろか、アサリが生息する砂浜さえまったく隠してしまって、アサリの数より人の方が多いだろうとしか思えないような光景とか、真夏の土日の湘南・片瀬西浜海岸や東浜海岸がアサリ採り同様に、繰り出した若者や家族連れで砂浜も波打ち際もすっかり隠されてしまって、ちょっと遅れてきた人は自分が甲羅干しする場所を探すのさえ苦労するような…
列島を貫く高速道路上を埋め尽くしてカタツムリのようにしか動けない車の列というものも、日本人の忍耐強さの涵養に一役買っていることは、壮観を通り越して人格形成まで担ってくれている。
まっ、今はコロ公がそうした光景の出現を邪魔してはいるが…
「ええぃ、邪魔立ていたすなコロ公め!」とダンビラでも振りかざして切りかかりたいところだが、何せ相手は姿が見えない。
成敗するにはまだ特効薬が出現していないし、ワクチンの順番はまだまだ回って来そうにないし…
仕方なく近所を散歩して体が錆びつかないようにし、心の平衡を何とか保とうとすると…捨てる神あれば拾う神ありで、何気ない光景の中に思いがけず心が喜び、一瞬にしてパララァ~ン ♪と曲が鳴り出すような場面に出っくわすこともある。
そんな思いがけない楽しみを求めて今日も明日も、明後日も…
近所の池と森の自然公園の斜面に白と薄紫と黄色の花畑が出現していた(見出し写真も)
薄紫の花はムラサキハナナ。白い花はさる方のブログに出ていて「ほぅ!」と思ったが名前を覚えられず、今回その方のブログのバックナンバーをたどって何とか探し当てることができた ♪
地中海沿岸が原産の「アリウム・トリケトラム」。
こういうネーミングだから覚えられないんだ。で、和名は?と探したら「三角
葱」と言うんだそうな。「サンカクネギ」に非ずして「ミツカドネギ」と、どこまでもひねくれ(?)ている。
ラテン語でアリウムが「臭い」を指すそうで、ニラやネギの仲間だそうだから、なるほどなネーミングではある。
トリケトラムは「三角の骨」の意味らしい。つまり、茎の断面が三角形をしているところからつけられた名前だそうな。
いずれにしても馴染みにくいですな。
垂れさがって咲く花びらの内側に1本、緑色の筋が通っていて清楚な感じの花である。この植物の花ことばがまた何ともはや、なんですな…
曰く「不屈の心」、曰く「円満な人柄」、曰く「正しい主張」…!?
皇族のようにボクも「お印」ってやつを持とうかな。でもってこのアリウム・トリケトラムをお印に使ったりしてさ ♪
わが家の裏庭にも少し似た花が咲くが、今のところ名前を突き止めていない。
薄いピンク、青、白の三色が放っておいても毎年咲いている。せめてお名前くらい知っておかねば…
「一面」と言えばこんな光景にも出会った。これは八重さんのものですな。
こちらにも八重さんが。
花びらを集めて空中に放り投げて写したら、それなりには写った。
芝生の上でタンポポとコラボまでして…
タンポポは小振りな種類で生えているのもまばらだが、薄ピンクに黄色、そして芝の緑の、ここでも3色の配色が優しい。