火の気のない夜明け前の部屋でパソコンの前に座ってかれこれ50分が経とうとしている。
半袖の下着を着て、その上に少し厚手の綿の長袖シャツ、その上にウールのセーター、さらに長年着てきたので少しやせ細ってしまったフリースを重ねている。
下半身は当然ながら長ズボン。
下っ腹をだらしなく膨らませた中年以降の男どもがだらしない体形を隠すためにぶかぶかのズボンや上着を身に付けて、それがイカしたアンクルファッションだ何ぞとぬかしているのを鼻でせせら笑い、悔しかったら真似して見ろと、ボクは若者のように体にぴったりした細身のズボンを履いている。
しかし体形は維持できても身体の燃焼効率が落ちてくるのは如何ともしがたい。
その燃焼効率の悪さを補うため、ズボンの上にやはりウールのひざ掛けを広げたものを巻き付けている。
一昨日まで(象徴的表現)半袖のTシャツ1枚と短パンで過ごして来た身が、こんなダルマのような格好になってしまっている…
一方で足元から忍び寄ってくる冷気に鼻水が垂れ、時にはクシャミが飛び出して集中力を奪う。
こんな時のためにと用意している気付け薬をショットグラスに注ぎ、グイッと一飲みして鼻腔の奥の粘膜に琥珀の液体を擦り付けるようにすると、しばらくすると鼻水もクシャミも収まるからやはり気付け薬は名前の通り効くのである ♪
ただし、服用するには注意が肝心で、こいつはしばしば理性を眠らせてしまう幻術の使い手なのだ。クワバラクワバラ。
こんなダルマさんのような、オコモさんのような格好をせずとも、はたまた気付け薬のお世話にならなくとも快適に過ごすためには暖房を使えばいいだけの話だが、どういう訳か卓上の寒暖計のデジタル表示は18℃台を映し出している。
この室内の数字を見る限り、そんな馬鹿な…とは思うけれど、寒いのは気のせいとしか思えない。(ただし隣町にある気象庁のアメダスの観測では同時刻の外気温は12℃台!)
去年は11月の終わりころに14℃台になった時に我慢できなくてガスストーブを使ったが、せめてそのくらいに下がるまでは「厚着と気付け薬作戦」でやせ我慢を続けようと思う。
昨日08:56 鎌倉・稲村ケ崎から見る富士山
遠目には9月7日の初冠雪以来の冠雪が見えたと思ったら、写した写真を比べると1枚1枚微妙に違うのでどうやら雪ではなく雲らしい
09:09 江ノ島・弁天橋から 左箱根連山 右丹沢山塊
やっぱり雪ではなくて雲みたいだ
15時過ぎ、散歩に出ると富士山は雲に隠れてしまっていたが丹沢山塊が思いのほか近くに見えた
丹沢山塊とわざわざ「山塊」と呼ぶだけあって、峰々が幾重にも折り重なっているのがよく分かる