29.1℃…!
暑かったわけだ。
これは今年8月の横浜の平均気温で1896年(明治29年)の統計開始以来、最も高い記録だという。
これまでの最高記録は2010年8月の28.6度だったから、それを0.5度上回ったことになる。
コンマ以下の上げ幅とは言え、平均気温にこれほどの差が出るということは連日の猛暑がなければなしえないことで、並大抵のことではない。
それだけ今年は毎日が暑かったという証拠だろう。
それを数字が裏付けていると言ってよい。
記録を振り返ると18年8月も28.1℃、19年8月は28.4℃と28度台を記録しているから、高温化傾向が近年顕著になっているという見方も出来る。
こうした高温傾向が現れる理由が、やはり地球規模的な温暖化のせいだとするると、ただ「やぁ~暑かったね」じゃぁ済まされない気がする。
アメリカ国民が45代大統領に「退場の引導」を渡すようすよう強く望みたい。
上掲の数字は横浜の記録だが、わが鎌倉の公式記録はない代わりに同じような立地の隣町、藤沢市辻堂の観測地点の記録によれば今年の8月の平均気温は28.2℃だったそうだ。
横浜に比べればほぼ1℃低かったとはいえ、これも観測史上1位の記録だそうで暑かった夏を裏付けている。
ちなみに東京砂漠はというと偶然にも横浜と同じ29.1度だった。
でもこちらは史上1位ではなく、2010年8月の29.6℃、1995年の29.4℃、2013年の29.2℃には及ばなかった。
同じ東京の記録で8月の平均気温が何と1902年22.9℃、1905年に至っては22.2℃という低い記録を見つけた。
1905年という年は明治38年で日露戦争真っただ中。5月27日には日本海海戦があってバルチック艦隊を破った年である。
アインシュタインが特殊相対性理論を発表した年でもあるそうな。
8月の平均気温が22度台なんて、ちょっと考えられない !
稲は実ったんだろうか…
ここまで極端ではないにせよ、ボクが小学生の頃の8月の平均気温は25,26℃だったのだから上を見ても下を見ても彼我の差は大きい。
今年がここまで暑くなったのは8月になって急に太平洋高気圧が勢力を盛り返した事と、大陸からチベット高気圧が張り出してきて日本列島は布団を2枚重ねた状態になったためだという。
まっ、これは8月の最初に指摘されていたことで、それが現実になったわけだが、夏大好きのボクもコロナ禍の今年の夏だけは熱中症予防にも気を配り、行動を少し控え気味にせざるを得なかった。
自転車を漕ぐエクササイズも早朝に代えてみると、海辺の夜明けのすばらしさを何度も堪能できたのは嬉しい誤算と言えた ♪
(見出し写真は8月21日5:33am 江ノ島・湘南港灯台を染める朝日)