なんとかの心と秋の空の言い伝えどおり、雨、晴れ、雨…と続いた昨日は「晴れ」。
〝go to トラブル〟なんかには背を向けているボクとしては、当面の行動を家から出掛けられる範囲の密にならない場所と定めているから、晴れれば相変わらず自転車でフラフラと出かけて心肺機能に喝を入れ、足の筋肉の維持強化にこれ務めているのである。
そして、出かけた先の湘南海岸で「へぇ~」「ほぉ~」ともちょっと違う「ありゃまぁ~」で「ふぅ~ん」な光景に出くわしたのだった。
秋の空と雲が広がる湘南海岸・片瀬西浜
28日の月曜日には初冠雪した姿を見せてくれたらしいけど、2日経ったら雪は消えてしまったらしい
広い浜辺の一角に人が密集!している
その脇でウインチが回り、海に伸びた左右2本の綱を巻きあげている
地引網を引いているのだ 今は人力ではなく機械仕掛けで網を引く
そして海の中に入った漁師が沖に浮かぶサーファーに「網を上げるのに邪魔だから左右どちらかに寄れ」と声を張り上げていた
浜辺の人だかりは幼稚園児と付き添いの親たちだった
赤い帽子と白い帽子の組に分かれて網を引く…っていうか、ロープにつかまって波打ち際から上まで歩いてくる
多分幼稚園児の手は赤く擦れることもないだろうし、自分達が何をしているのか分かっている子が果たして何人いただろうか
1度上までロープにつかまって歩いた子はそれでお役御免かと思ったら…
今度は付き添いの親たちのための写真撮影会らしい
わが子が成長の一里塚に地引網を引きましたってアルバムに残し、おじいちゃんおばあちゃんに写真を送って喜ばせようってことなんだろうね
それはそれで悪くはないんだけれど、ロープとロープの間にこんなに大勢の親たちが群がってしまっては地引網の全貌が写らないだろうし、第一海が写らないだろうに
幼稚園の園庭で綱引きしている写真と変わらないんじゃないの?
写真撮影が終わると園児たちは1列になってロープから離れ、砂浜の奥の位置まで先生に誘導されたのでした
オイオイ、ちょっと待ってよ!
地引網に来たんだろ?
ロープの先には魚を捕まえる網がついているから、ロープが巻き上げられれば捕まった魚がそれこそ魚屋の店先なんかには比べるべくもないほどたくさん、それも生きたままピチピチ跳ねているはずなんだぜ
それを園児たちに見せないの? なぜ? どうして? why?
わが子の写真を撮るのに夢中になって子供たちの視線をふさぎ、挙句に網が上がるところを珍しそうに見物しているのが親たちじゃぁ主客転倒もここに極まれりってところだ
あの園児たちはきっと自分たちが何をしに海辺まで来たのか、てんで分かっちゃいないだろう
多分、先生やママ、パパからは「明日はジビキアミに行くんですよ。楽しみねぇ」とかなんとか言われてきたんだろうけど…
おお 何といういたわしい子供たちであることよ
日本の将来は暗いぜ
かくして、へぇ~ほぉ~録ジジイは言葉を失って、ぶぜんとその場を離れたのでアリマシタ
地引網をしていた波静かな片瀬西浜と違い、さらに西に進んだ辻堂海岸や茅ケ崎東浜辺りでは適度な波が立っていて、少し腕に覚えのあるサーファーたちが上手に波に乗っていた
相模川河口まで往復36kmを漕いできた ♪
そして雨、晴れ、雨、晴と続いた今日は「雨」!