庭のバラがとんでもないことになっている。
暗くなってから帰宅したので細かな状況は把握できていないが、暗がりで目に入っただけでもアーチに絡ませた「伽羅奢」の花をつけた枝という枝がだらしなく垂れさがり、元気いっぱい蕾を上に向けて「どうよ」と言わんばかりだった「ニュー・ドーン」の枝も然り。
株立ちの大きな「ノリコ」はどういう力が加わったらこんな姿になるのかというくらい、根元から45度ほども傾き、今にも倒れそうだ。
3本まとめて植えている「ブラッシング・アイスバーグ」とその脇の「バーガンディー・アイスバーグ」はもともとしなやかな枝を持つ種類で、柳とまでは行かないまでも多少の風はやり過ごせる性質を持っているはずなのに、これだって軒並み倒れかけている。
こういう状況を一言で表現するとすれば「見るも無残」という言葉に尽きる。
ボクとしては痛々しくてまともに見られそうもない。
今年のわが家のバラたちはまだ開花が始まったばかりで、これから最盛期を迎えるというのに、これほどのダメージを受けるとその影響は計り知れず、とても心配している。
株が傾き枝が垂れるくらいなら復活の望みもあるが、もし枝が折れていたりすればそれは泣く泣く切り落とさなければならない。
何本かは折れているんだろうなぁと覚悟せざるを得ないが、確かめるにも腰が引けそうで、恐ろしい。
昨日は午前6時ころから午後3時過ぎまで、9時間近く南寄りの強い風雨にさらされた結果だが、波しぶきが巻き上げられて植物の葉に付着するとたちまちのうちに葉が枯れてしまう塩害が出ていないようなのがまだ救いで、これで塩害まで加わったら2重苦3重苦というところだった。
台風が接近するとなれば、それなりに支柱で補強したり、空中をさまよっているような枝があれば、風にあおられて折れないように固定させる作業を施しておけば被害が出たとしても軽微で済むが、今回台風並みの暴風がかくも長時間吹き荒れるとは思ってもいなかった。
その分ぬかったことが何とも悔しい。
今朝はこれから復旧作業に取り掛からなくてはならない。
やれやれ…
庭の花が花瓶に収まった
こっちはアネモネだけ