見出し画像

平方録

富士山の心情を思う

しばらくの間、地べたに這いつくばるようにして"牧野富太郎博士ごっこ"をしていたのだが、それも一段落したのでパトロールに出かけた。

列島を覆っていた寒波もようやく緩み、今日あたりから春の陽気に包まれるというご託宣が出されている。
昨日はその境界線上ともいうべき位置づけのようだったが、海辺の光は明るさを増していても南風が強かったせいもあってぽかぽか陽気とはいかず、なんだか"おあずけ"を食らった気分だった。
海辺にはまだ冬将軍麾下の部隊が撤退しきれず残っていたと思われる。
その何よりの証拠が、透き通った空気であり、雲一つない青い空。
そして目を奪われたのが雲一つない真っ青な大空を背景にすっくとそびえ立つ"オールヌード"の富士山♪
思うに、撤退を開始する冬将軍とその部隊に対して、富士山が最大の敬意をこめて送った惜別の意思表示ではなかったかと思う。
大自然というものは時として何の飾り建もしない「ありのままの姿」で、その心情を吐露することがあり、それを目の当たりにしてわれらちっぽけなニンゲンは度肝を抜かれるのである。
例えば強烈な寒波や夏の猛暑、あるいは猛烈な暴風雨や地震、火山噴火…etc.
その平和的ともいえる表れが今回の何の隠し事もありませんという"オールヌード"だったのではないか。
その意味では、それを目の当たりにできた側にとってはまたとない「眼福」と言えた♪
かくして多分、今日あたりからは打って変わって「主役交代」とばかりに佐保姫様が登場し、その薄衣が富士山を包むように巻き付く日が増えることだろう。
日本人の美意識からすると"見えそうで見えない"や"薄ぼんやり"は案外受け入れやすいのかもしれない。
 
 

全天を見渡してもひとひらの雲もない相模湾=片瀬西浜


南の風がやや強く吹き付け、波がそこそこ立っていた


空気が澄み切っているせいで山肌のしわの一つひとつが見えるくらい


最高気温は13時の12.7℃までしか上がらなかったが、光の明るさはすでに春


感心なことに、例年、あちこちにできる砂の山で走行不能となる湘南海岸自転車道に堆砂はなかった


防砂柵がこんなにボロボロのカ所でも堆砂がないのは徐砂作業を小まめにしているからと思われる


例年、すぐに砂に埋まるカ所だが、このとおり路面は確保されていた
これからが春先に吹く南寄りの強風の季節 お代官様、この調子でよろしくお願げぇ~しますだ


片瀬の常立寺に立ち寄る


2月初旬に立ち寄った時、住職が話しかけてきて「『おはよう日本』でここのウメが中継されるんです」と言っていたが…


15日の予定日にテレビを見ていたが中継はなく、がっかりした住職の顔が浮かんだ


当寺自慢の紅白の枝垂れウメ 
当時はまだ右側の紅梅がほとんど咲いていなかったからな…
 
遅れていた今年のウメもようやく咲きそろい、この境内も今がちょうど見ごろを迎えている
 

コメント一覧

heihoroku
アミさん お大事に。
アミ
富士山はいいですね💕💕
実は、今朝は、風邪をぶり返したのか、ちょっと頭痛が…。
でも、大好きな富士山が、たくさん見れて、ちょっと、気持ちも晴れました。
嬉しいことです。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「随筆」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事