掛け布団と言ったって9月半ばのまだ残暑のあるころから使っているもので、長年使ってきて羽毛が薄くなってしまった布団だから、毛布に毛の生えたようなシロモノなのだが、ここまではそれでも十分だった。
それが11月を前に怪しくなりはじめ、月が替わったのをきっかけに1枚足すことにしたのだ。
おかげで、ポカポカと暖かく、4時少し前にトイレに行きたくなって目が覚めるまで5時間弱ぐっすり眠れた。
午前4時を過ぎたばかりの室内はさすがにうすら寒い。
デジタル温度計を見ると「13・2」の数字が光っている。
試しに30分ほど室外に置いておいたら何と「8・8」と表示された。
寒がりのボクの体感温度計に従えば10度を下回れば十分に「冬」である。
夏大好き、猛暑なんてへっちゃら人間にとって、目にするだけで身震いが来る。
季節は確実に一歩前に出たようだ。お陰で、うすら寒い夜明け前の部屋でパソコンの前に坐り続けることは難しく、ついにガスストーブに点火してしまった。
北国に暮らす人々からは何と脆弱な奴よと笑われそうだが、笑わば笑え、何とでも思え、寒いものは寒い!
それにしたって温かいねぇ~! ストーブは ♪
山形の友人から写真付きのショートメールが届いた。
写っていたのは月山の山すその錦秋、150年ぶりに内部が公開されている羽黒山五重塔、そしてボクも連れて行ってもらったことがある蕎麦屋の「きのこ蕎麦」。
「どうよ! 」とか「どんなもんだい! 」と自慢してきたわけで、正直言ってとても悔しいが、すごく羨ましい。
特にきのこ蕎麦は去年連れて行ってもらった時に大感激したのだが、それだって「キノコ自体が不作で…」と言われ、じゃぁ豊作だったらどんなことになるのサ…と度肝を抜かれる思いだったのだ。
それが写真に写っているのは大な鉄鍋一杯に入ったキノコたっぷりのつけ汁!
聞けば14種類ものキノコが入っているそうで、友人は7種まで確認できたそうだが、それもスゴイ!
後でかかってきた電話の食レポはあまり上手ではなかったが、その味の何たるかは写真を見れば一目瞭然。見た目にもキノコがたっぷり浮かんでいるのだから、それも14種類のキノコからにじみ出るエキスと旨味が重なったらどうなるか…
説明は不要なのだ。
ここの蕎麦屋はメニューがこの蕎麦だけ。それくらいの自信作で、この汁を鍋から掬ってお椀に入れ、そばを浸してつるつる食べるのである。
これを奥方と2人で鍋の底に若干の汁が残っただけですべて平らげたというのだから、その美味しさは言わずもがな、押して知るべしで、これを羨ましがらないで無関心を決め込むことのできる奴がいるなら顔を見て見たい。
来年は連れて行ってもらうからナ!
150年ぶりに開帳された五重塔の内部では、心柱のチョウナの跡がつい最近削られたのかと見紛うほどに生々しく、息を吞むほどだったという。
ここまでくると羨ましい――を通り越して「コンチクショーめ ♪ 」の領域に入って来る。
…ったく! かくして秋は深まってゆく。
月山山ろくの錦秋
写っていないが、昨日2週間遅れで月山の山頂付近が雪化粧したそうだ
こんな大きな鉄鍋に14種類ものキノコが入って、これで2人前! お椀にとってそばをつけて食べるのだが、不思議と鍋が空っぽになる
(写真は友人が送ってきたものを無断!転載)
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heihoroku
ひろ
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