室内だから寒暖計のデジタル表示は22.7度を示してはいるが、素足の足先は冷たいし、体感温度は完全に20度を割っていますな。
そして、寒冷アレルギーのボクの鼻はやはり布団の中との温度差を敏感にとらえ、起きてほどなくすると鼻水の栓を「全開」にしてしまった。
お陰でゴミくず入れの中にはティッシュの山が出来つつあり、ボクの鼻の両脇はもうすでに赤くなりかけている。
おまけに合間には体中が大きく揺れるほどのクシャミが数発、早朝のしじまを破るのだ。
こういう時には秘薬というものがあって、書斎から持ってきたのは隠しておいた秘蔵の…、と言っても国産のちょっと人気のシングルモルトウイスキーだが、これをショットグラスに注いでクイッとあおると、これが「あ~ら不思議! 」ってな具合で鼻がス~ス~通るようになり、鼻水栓も止まるのである。
かつてはスコットランドにあるアイラ島のヨードチンキの匂いが独特の、好き嫌いがはっきり分かれるシングルモルトを愛飲していたのだが、バイ・ジャパニーズにしてみようとスコットランドで最初にウイスキーづくりの修行をして帰国した「まっさん」に敬意を表しているのだ。
秘薬の効果は抜群で、鼻水は止まることは止まる。
ただこれが1杯で済めばいいが2杯飲んでもでもダメ、3杯でもダメ…となると、今度は酔っぱらってしまうことも考慮に入れなければならず、良薬過ぎるのもチト問題アリだなぁなどと思いはするのだが、不快な鼻のありようにも我慢がならず、あぁどうしたらいいのさと「鼻」と「花」の一字違いながら、その違いのあまりの大きさに愕然とする花咲爺なのである。
1杯目を飲み干した今、ティッシュの山の出来上がる速度こそ若干遅くなったようだが、わが鼻水はまだだらしなくじわりじわりと垂れつつあり、未練たらしいことおびただしい。
えぇい、往生際の悪い奴め!
仕方ない、2杯目をあおるとするか…
2杯目はグイッと一気にはあおらず、様子を見ながらちびりちびり行くとするか。
何はともあれ、面倒なことである?
カチャカチャ…トクトクトク……ゴトン、コトン ?!
カチャカチャはショットグラスの淵とボトルの首が触れ合う音。トクトク……はこれはもう酒飲みにはたまらない、ボトルの中から我先に出ようとする琥珀色の流体の〝天使のささやき〟。
そして最後のゴトンとコトンは注ぎ終えたボトルをテーブルに戻す音とショットグラスを置く音。つまり、準備完了の合図ですナ。
ん? これじゃぁ朝から酒盛りの様相だなぁ。調子が出てきちゃったかしらん。
フム、幸い2杯目の途中で鼻水の栓が閉まってきたような。イイゾ、イイゾ!
グラスの底にまだ少し残っている琥珀色の液体を、もったいないから飲み干して…っと。
お後がよろしいようで、今朝はこの辺で。
ウイ~ッ! ウソです、朝っぱらから今の擬音、ウソですったら!
一昨日、山梨県身延町の美術館まで木喰さんの展覧会を見に行った際の車窓から。中央線で笹子トンネルを抜けてしばらくすると、進行方向左手に甲府盆地を見下ろしながら列車は下ってゆく
今はブドウの最盛期。春が少し進む頃には列車の両脇の窓の外がピンク色一色に染まる。桃の花の盛りには車内から歓声が沸き起こるほどなのだ
おっと、ブドウ畑だ。シャインマスカット様だろうか
身延町にある「なかとみ現代工芸美術館」の建物
美術館の前庭と周りの風景
身延線での帰り道に見えた富士川
身延駅で30分余りの特急の待ち合わせの間に駅の外に出て眺めた富士川の流れ
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heihoroku
ひろ
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