んなもんで、思考も止まったままである。
真面目にあれやこれや考えることすらアホらしくなってくるほど、馬鹿馬鹿しさに腹が立つ。
巷では〝馬鹿馬鹿しくて腹も立たない〟という言い回しがあるように、あまりに馬鹿馬鹿しいと怒りも忘れることがある。しかし、今回はそうではなくて、それすら通り過ぎてやっぱり腹が立ってくるという意味において「腹が立つ」のである。
腹の立つ中身が「濃い」んである。
ま、一触即発の危険性からはとりあえず回避できたのかもしれないが、核兵器やミサイルの設計図や製造ノウハウは残されたままで、なぁ~んも変っちゃいないのだ。
……とゴタクを並べておいて本題。
つまり、何も考える気がしないものだから写真に語らせようという魂胆。
と言っても単なるスナップを並べるだけだけれど…
さて、これは何でしょう。
緑色は葉っぱ。葉っぱの上に乗っている物体にはとがった突起が付いていて、トトロの後ろ姿のように見えなくもないがトトロの後ろ姿にしてはトゲの存在に違和感アリ。
葉っぱはバラで品種はつるバラの「サハラ98」。といっても品種に意味はない。たまたまそれがサハラ98の葉っぱだったというだけ。
で、写真がひっくり返っているのは、こういう状態で見つかったんですヨという説明のため。
つまり葉っぱの裏側にこうしてぶら下がるというか、くっついていたわけです。
よくよく見ると物体には鱗のような模様があるが、ムカゴのようでもあり、何となく目視では植物由来のもののように見える。
葉っぱにコブでもが出来たんだろうか?
直径が8mmくらいあって、こんな感じでくっついているのだ。
宝物が出て来るか、はたまた鬼が出るか蛇が出るか……。思い切ってカッターナイフで二つに割ってみた。
塊は硬いのだ。とても硬かったので恐る恐る刃を立てたものだから真っ二つという訳に行かず2対1くらいになってしまったが、一方に何やら黄色っぽいものが詰まっているが、片っ方は空洞が開いている。
何かのタネのように思えたのだが、さにあらず。
正体は何と「虫こぶ」なんだそうである。
バラハタマバチという体長3ミリほどのハチが幼虫時代を過ごす「家」で「バラハタマフシ」という名前が付いているんだそうな。
森林総合研究所のホームーページによると、「虫こぶは虫が植物の中に入り込み、植物の成長を操作することで出来上がる虫たちの家です。中には幼虫が住んでいて、外敵から身を守ったり暖を取ったりするだけでなく、内側を食べ食堂としても利用しています」と書かれている。
さらに「20日ほどで成熟し、地面に落下します。虫こぶの中にいる幼虫はそのまま成長し続け、サナギを経て成虫となり、翌年春に虫こぶに穴を開けて脱出したのちノイバラの新芽に産卵します」とも。
物体をどけてみると葉裏には物体と葉が直接とつながっていたような痕跡が現れ、説明を裏付けている。
バラハタマバチはノイバラがお気に入りで定宿らしいが、接ぎ木されるバラの台木はノイバラだから基本的にはみんな両親のうちの一人はノイバラなのだ。
だからサハラ98でもよかったわけである。
それにしても食料付きのシェルターに入ったまま成長できるとは、何と素晴らしく安全なシステムを確立したものであることよ。
自然界は偉大ですなぁ。つくづくそう感じましたな。
ところで、2つに割った一方の空洞は説明の通りだが、反対側の黄色っぽいものは幼虫だったんだね。ゴメンゴメン。ワリイワリイ。
朝、食卓で新聞を読んでいたら視界の端で何かが庭に舞い降りたのに気付いた。ヒヨドリかと思ったら目の周りに白いメガネ模様があるのでガビチョウと分かったが、毛虫だかミミズを咥えていて飲み込むのに手こずっている。さんざん突きまわった挙句にようやく食べ終えたようだが、一気に飲み込まないのかね。大きな図体しているくせにおちょぼ口なんだろうか。エサがそれだけ大物だったんだろうか。
毛虫だとすれば全部食べていいぞ、遠慮するな。仲間も連れてきていいぞ。
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