となると、関東の梅雨明けもそう遠くはあるまい。
しかし、レスポンスの良さは歓迎するのだが、ホンマかいな? と半信半疑である。
まだ明けていないのだから致し方ないが、昨日の湘南海岸は温度は高かったものの、薄雲に覆われて太陽はカッと照りつけるわけでもなく、水平線は霞んでしまっていて、如何にも煮え切らない天気である。
梅雨明け間近などという雰囲気は残念ながら感じられないのだ。
天気図を見たって、確かに本州の上に高気圧があるものの、これだって移動性の高気圧だろう。
日本の夏の高気圧は太平洋高気圧が主役である。
日本の南東の太平洋上に坐る高気圧の一部がクジラの尾のような形で日本列島に延びてくる時、本格的な夏はやってくるのである。
その“クジラの尾”は、天気図の上にまだ現れていない。
たしかに、梅雨前線は消えかかっているが、肝心要は太平洋高気圧なのだ。
この太平洋高気圧こそ「ホノオノミカド」で、漢字で書くと「炎帝」。
「えんてい」こそ、カッと照りつける太陽そのものであり、青い空と真っ白な入道雲をあやつり、猛暑を司るミカドなのである。
炎帝が薄らぼんやりしたような夏は夏ではない。天気図を見る限り、ミカドは留守のままである。
それで果たして本当に梅雨明が明けたんだろうか…
自転車で湘南海岸を2時間ほど、久しぶりに走ってきて家に戻ってもまだ10時半前だったし、どうせシャワーを浴びるなら、もうひと汗かいてからにしようと庭に出て、バラの手入れと雑草取りに取り組んだ。
何と1時まで2時間半も。
仰天したのだが、一昨年、横浜イングリッシュガーデンの河合伸志スーパーバイザーから手ほどきを受けて接ぎ木したブラッシングアイスバーグ2本とバーガンディーアイスバーグ1本を今年地植えしていたが、何と葉が食べ尽くされ、ほぼ丸坊主になってしまっている。
ちらっと目をやりさえすれば気づくはずなのだが、他の植物に紛れてしまったか。
油断してしまった。完全な失敗である。
これでは光合成ができず、成長はおろか、場合によっては枯れてしまうかもしれない。一大事だ。
惨状を目の当たりにして気付いたのだが、やられたのは一昨年接ぎ木したばかりの若木ばかりで、青年に達している株は無事なのである。
何年か経っているツルバラにはそんな食害は出ていない。
おそらく若木はことのほか葉が柔らかいのだろう。敵もさるものである。
加えて、今年は意識して病害虫予防の農薬散布を止めて、オーガニックで育てているんである。
対策は己の目だけ。
しかし、雨模様がちょっと続けば見回りもしないし、晴れればパトロールを再開するかといえば、そうでもない。
いわば隙だらけなのだ。
秋バラへの期待も怪しいものである。完全オーガニックの道は険しいのだ。心しなければ。
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