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平方録

早熟の君を歓迎し寿ぐことにしよう

今年6月に挿し木したバラにツボミがついた ♪

ボクのバラの増やし方はノイバラの台木に増やしたいバラの小枝を接ぎ木するという方法で、これは横浜イングリッシュガーデンの河合伸志スーパーバイザーから直々に教わった方法だった。
しっかりした台木に接ぎ木するのだから成長が早い上に失敗が少なく、しかも丈夫に育つというメリットがある。
苗木として売られているバラはほとんどこの方法で増やして店頭に並べられるはずである。

バラの生産を生業にしているところは台木になるノイバラそのものを生産して
いるので問題はないが、ボクらがやろうと思うとどこからかノイバラの台木を買って来るか、野に育っているものを頂戴してくるしかない。
近所の山にノイバラの群生地があってそれを撮って来てやるんだと、ブログに得意顔で書いたらブロ友さんにたしなめられた。
で、挿し木を勧められて始めて今年挑戦したのだった。

ボクの大好きなブラッシングアイスバーグを中心に5本をバーミキュライトという用土に挿し木したのだった。
6月の事である。
5本のうち3本は根が出てこなかったと見えてほどなくして枯れたが、残り2本は発根に成功したらしく新しい葉が芽吹き、あれよあれよという間に5~6枚もの葉が展張してボクを喜ばせた。
頃合いを見てバーミキュライトの用土から堀りあげ、普通の土に腐葉土や堆肥を混ぜたプランターに移植したところさらに元気が出て、成功を確信した。

ノイバラの台木に接ぎ木した場合だと、何せ土台がしっかりしているものだから一旦活着した後はぐんぐん成長し、枝葉はたくさん伸びて同じ年に花を咲かせるまでに成長するが、挿し木は赤ちゃんがハイハイから始めるようなもので、1本の株に主幹のようなものが伸びたかと思うとその先に小さいながら花芽が付いたという訳である。
もう一株には主幹のようなものはまだ見当たらず、従って花芽も無いように、成長の差がどうして出てくるのか見当もつかないが、2本が今後どう変化していくのか、楽しみなことではある。

この花芽、既にほころんでいて白い花弁がのぞいているが、まだ花を咲かせるには早すぎるとは思うが試しに咲かせてみようと思う。
健気さにつぼみを咲く前につまんでしまうなんて、可哀そうで出来ないものな ♪
それにしても超早熟だよキミは。
まぁ、花が咲き終わったらたっぷり肥料を上げることにして、まずは早熟の第1花を寿ごうと思う。

このバラを見ていてうかつにも秋バラに備えて夏の終わりにバラのせん定と追肥をしなければいけないことを思い出した。
せん定は特に必須という訳ではないが、追肥はした方が秋バラが良く咲くからこちらは必須なのだ。
せん定は株の姿が乱れているところを切りそろえる程度でいいのだが、肥料が効き始める10日後辺りから作業するといいらしい。
今年は特別に暑かったから時期的にはちょうどいいのかもしれない。
とにかく昨日、鉢植えの株だけには肥料をくべておいたから、今日あたり地植えの株にもあげようと思う。 


6月の初めに挿し木した後、2週間くらい経った後この2株だけが何とか活着してくれた


普通の土に植え替えてしばらくたった様子 だいぶ新しい葉が展張している

だいぶしっかりしてきた
(見出し写真は現在の様子 2ホントの種類はブラッシングアイスバーグだが、右の株は主幹のようなものが立ち上がり、その先に可愛らしいつぼみが…この株が店頭で売られているような株に育つにはこれからまだ2、3年はかかりそうである)


ブログを投稿し終えた後、ベランダに出て見たら朝日に向かって花を開き始めていた ♪
と言っても直径は2cmほどしかない小さな花 中を覗き込むと幾重にも花びらが重なって…一丁前…
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