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平方録

またゆく夏を惜しんできた

あれほど盛んだったセミの鳴き声もほとんど聞かれなくなった。
夏が〝尽く尽く〟と気に障る鳴き方をしていたツクツクボウシすら聞こえてこない。
特に夜明けを知らせるヒグラシの大合唱は夏の早朝の楽しみの一つだったのだが、9月に入るとほとんど聞こえなくなり、ここ3、4日は全く鳴かなくなってしまった。

夜明け前に肌に感じる風は何となく夏のものとは違っていて、あと数日もするといきなり立て続けのクシャミに見舞われるようになるんだろうなという予感が付きまとう。
そろそろ北の冷たい空気が遠慮なく入り込んできてしまう季節になりそうで、そうなると寒冷アレルギーのボクはくしゃみを連発し、鼻水を垂れ流して無様な姿をさらさなければならない。

今朝もよく晴れた。
しかし、天気予報を見ると晴天は今日が最後で、この後は曇りや雨マークばかりが続いていいて、このまま秋のお彼岸を迎えてしまいそうである。
こうなるとこれから先〝夏みたいな日〟は1日2日あるかもしれないが、あくまでも〝みたいな日〟に過ぎないから、本物を味わうのは最後になってしまうかもしれない。
そう思って、今日もまたエクササイズ兼パトロールに加え、惜別の感情を届けようと夜明けを迎えにまだ暗いうちに自転車で家を出た。

結果、連日同じような写真ばかり並べて悦に入っているようだが、事情はそんなわけで、送別会のようなものにうつつを抜かしていると言う訳です。
未練心と笑わば笑え…
それでも少し言い訳をさせていただければ、古来われらの祖先は「ゆく〇〇」と〇の中に春や秋の季節を入れ込んではしみじみとその季節が過ぎていくことを惜しんだのでした。
そういう血を引いての事だと、わがブログの繰り返しを大目に見ていただければ幸いです。

4:49  鎌倉・由比ガ浜海岸 透き通った朝がやってきそう

4:58  灯台の日がまた開く江ノ島の後ろに箱根連山と富士山の姿が浮かぶ
この写真は随分と明るく写っているが実際肉眼で見ると全体的にもっと薄暗い
富士山だって目を凝らさないと良く見えない
iphoneでシャッターを押すだけだからこうなってしまうが、絞りの機能があるのかどうか…何か工夫すればもう少しどうにかなるのかもしれないが、調べてみるか…

5:00  稲村ケ崎の国道134号線の切り通しが黄金色に光る

5:09  国道134号を稲村ケ崎から七里ヶ浜を経て西に向かうと真正面に富士山が浮かぶ 

5:20  片瀬東浜から江ノ島に渡る人道橋・弁天橋の上から東の空を振り返る まだ日は上ってこない

5:20  ボクにもこういう時期があった でも、もう少しくっついて座ったと思う


5:21  弁天橋の上から反対側の西を見ると片瀬漁港越しに富士山がだいぶはっきり姿を現してきた


5:23  また東を見る オッ お出ましだな !

5:24  忙しく西を振り返る すると富士山が赤く染まり始める

5:26  淡い色彩が広がる 富士山を真ん中に左は箱根連山、右が丹沢山塊

5:26  9月3日以来の「赤富士」の出現

5:26  まさに寸前の光りの盛り上がり ♪ (見出し写真と同じ) 

5:28  出たっ !


5:28 天気晴朗波静か 江ノ島大橋脇の公園から


5:30  江の島漁港

5:37  朝日に照らされる湘南港防波堤灯台

5:48  Uターンして再び弁天橋の上から 茜色は既に消え失せ…

5:54  結局、日の出の少し前あたりから30分程度のわずかな間が「赤富士」の現れる時間帯らしい

5:59 おまけ 晩夏の朝日に染まる片瀬漁港赤灯台とわが愛車、そして富士山
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