まるで梅雨が明けたように、南関東では青空が広がった。
ただし、南寄りの風が強く吹き続けたのは快適さを通り越してうっとおしいくらい。
ボクが家にいる時に居場所と決めている2階の部屋の一つは天井から床まで大きく開く折り戸になっているのだが、少しだけ開けておいたのでは強風に押されて閉まってしまい、かと言って風にあおられないように大きく開ければ風が入り過ぎてしまう。
誠に過ぎたるは及ばざるがごとし。困ったものだ。
気象庁の観測データによれば、昨日の全国の最高気温は新潟の十日町で午後2時前に記録された37.1℃だそうな。
北関東のどこぞの町でも35℃の猛暑日になったそうだが、テレビニュースに出てきた地元の人が感想を問われて「まだ序の口ですよ」と涼しい顔をしていたのが印象的だった。
当地は風がビュンビュン吹いていたせいもあって最高気温は午後3時の28.5℃。
まっ、海辺の町が30℃を超えることは稀だが、夏の間はせめて28℃くらいまで上がってくれないと話にならない。
気象の世界には「梅雨明け10日」という言葉があって、梅雨が明けると太平洋高気圧に覆われて好天の日が長く続くことの例えだが、今回も24日を皮切りに晴れマークがズラァ~ッと10日以上並んでいる。
これって、梅雨明けじゃないのかしらん。
「実は開けてました」なんて言うんじゃないだろうな。
睡蓮の上で知的で個性的な文章を綴っているブロガーさんの昨日の末尾に「今日は暑かった。もうすぐ夏本番がきて ぼくはちぢこまり 鎌倉のご仁は羽が生える 人それぞれの夏はすぐそこに。」と書かれていた。
「鎌倉のご仁」って誰よ…はともかく、ボクに似たような人はザラにいるだろうけど、今年のボクはちょっと焦ってるんだ。
生えかけた羽が傷ついちゃったのさ。
椎間板ヘルニアってやつが足をひぱってて、ろくに歩けないくらい痛むんだ。
それでも少し長く歩けるようになったので、かかっている西洋医学の医者にそろそろ自転車を漕いでもいいかと聞いたら「歩くのはいいが、自転車はイカン」とぬかしやがる。
自転車を漕ぐ場合は痛みが少ないのに、歩くと結構痛むから言っているのに……逆ならいいって、まるでいじめじゃないか。
椎間板への負担の度合いが違うんだという。
ボクの場合は夏の間にたっぷり日を浴びて汗をだらだら流して発電機を回し、身体の奥底にエネルギーを貯めておかないと、あの寒い冬を越せないのさ。
それには暑くたって風を切って走れる自転車が好都合なんだ……何より、ひとりで遊べる♪
夏ってのはそういう季節なんだよ。
だからいささか焦りの入り混じった複雑な気持ちで‶疑似梅雨明け“を迎えているって訳さ。
気象庁が言うように、本物の梅雨明けがこの先ちゃんとあるってのを信じたい気分だ。
それまでには回復しますように…そして睡蓮さんが言うところのいつもの羽が生えそろいますように♪
近所の池と森の公園の高いこずえの先に咲いているムラサキシキブ
枝先が風に揺さぶられてちょっとブレているかも
まだつぼみばかり
庭に植えてあるものは背丈は低いままこじんまりしているが…
3mを超える高さまで枝葉を茂らせている