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２、3日前に気がついて撮っておいた写真だが、ボクは「どうぞお上がりください」などと言った覚えはないぞっ！
無遠慮にもほどがあるってものだ。
幾らいつも親しくしているからと言って…主のボクに挨拶くらいしたらどうなのさ、挨拶くらい…
まだ８月も半ばだっていうのに、もうベランダの敷居をまたいで陽の光が家の中に入り込んできたっ！
ピンポンを押す手間も省いたって訳か？
まさか、今年だけ特別に早いってわけじゃないんだろうが、やっと終戦記念日を過ぎたばかりじゃないか。
あとひと月もすれば秋分の日がやってきて、夜と昼の長さが同じになるし、そのころになれば、こちらだってしばらく旅に出ていた日の光クンを迎える心構えは整っているだろうに、今回は少し不意打ち気味なんじゃないか？
ん？ いつもと変わらないだと…
そうか、大宇宙はいつもと変わりなく、規則正しく正確に時を刻んでいるってことか。
例年、ホームセンターなどでは手に入らないパンジーを咲かせるため、カタログから選んで種苗会社に注文し、終戦記念日を過ぎたころから種蒔きを始めるのだが、すっかり失念していた。
気ついたが吉日で、まだ間に合う。
今年は猛暑だから、夏の盛りの種蒔きでうまく発芽させられるか、少し涼しくなるまで待つとかの見極めと注意が必要だが、とにかくタネが手元にないことには、そういう微妙な調節さえ出来ないし。
早速今日中に注文しなくては。
30代の後半から始めているので、もうかれこれ40年も続けている作業だっていうのに…
暑さでボケてしまった、なんてことは無いはずだが、危ない所だった。
わずかだが、今まで遠ざかっていた太陽の光が、ベランダと部屋の境の敷居をまたいで進入し始めた
いずれ手前のイスにも光が届くようになる
