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平方録

またひとつ、魂の入らないホトケを作ろうと……

こども庁…だってさ。
この政権党はどうしてこうもミエミエの手ばかり打ちたがるのかねぇ。
この政党の得意技は〝利権の一本化〟ないしは‶利権の集中化〟だろ。
甘い蜜が垂れていそうなところを目ざとく見つけ、それを一人占めしようという、さもしい根性からすべては発しているから、何をやったって歪んだものが出来上がる。
そんなものを押し付けられる国民の側はたまったものじゃない。

たとえば原子力関連の役所の一つに資源エネルギー庁なんてのがあった。
フクシマの事故以前は漠然と、こういうところが他の関連機関と連携しながら原子炉の安全なり電力の安定供給を担ってるんだろうな、安心してていいよな…と思い込んでいた。
それが、とんでもない間違いだったことが分かり、結局、電力会社を守り助けるためだけの役所だったってことがあぶり出されてしまった。
これはたまたま大地震をきっかけにあぶりだされたものであって、ほかにも似たようなケースはたくさんあるはず。

そんな構図の中にまた一つデジタル庁の話が持ち上がって眉に唾していたら、あろうことか、今度は子供を人質に取ろうって算段のようだ。
総選挙が近づいて、日ごろロクな地元活動も出来ていない2回生や3回生がガースの不人気ぶりに慌てて票集めの方策を練ったのさ。
そこで浮かんだのが今回の‶子供人質作戦〟。
これには選挙にいささかの不安を感じ、選挙公約の目玉を探していたガースが飛びつき、あの老醜幹事長が「子供は国の宝だ」なんて白々しいことを言って、これまた安請け合いして手垢まみれにしようとしている。

今度はカネの集まる欲の皮を突っ張らせた脂ぎった利権じゃなくて、議員にとっては最も生々しい生き残りをかけた票集めの方便だという点で、より罪深いというか、汚らわしさはこれまでの比ではない。
まぁ、窮すれば鈍すというけれど、もはや、救いようのない恥知らずな政権党があったものだと、つくづく情けない。

こんなことを取り上げて書くこと自体、キーボードを打つ指が腐るっていうものだが、まぁ、一言だけは言っておこうかと思い直した。
こども庁…という仕掛けが、かくも不純な動機から発しているのだということを、1人でも多くの有権者に知ってもらいたいと思うが、騙されちゃう有権者も少なくないんだろうと思うと、やるせない。
また一つ、魂の入らない、そもそも端から入れる気のないホトケが作られようとしている。


円覚寺・居士林に咲いているこの地味な花は中国原産の「バイモ」というそうだ。
何年もここの庭を眺めてきたつもりだが、今年初めて認識した。



バイモの地下茎は生薬として利用され、止血や咳止めなどの効果があるそうだ。
花言葉は「謙虚な心」「凛とした姿」「威厳」「才能」「努力」など、ボクとは無縁のものばかり…
さすが禅寺の修行道場にふさわしい植物が植えれれているものだと感心する。

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