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平方録

20年ぶりの大掃除

山の神に尻を叩かれて20年ぶりに庭の物置の整理兼大掃除をする。

木製の物置で自転車が雨で濡れないように作った足と屋根だけの覆いの中に設置してあるので、外観は古びることなくとても20年前のものとは思えない。

まるで中尊寺金色堂と覆い堂の関係みたいで、これはうまく行った部類である。

五月雨の降りのこしてや光堂

芭蕉の向こうを張れば…五月雨や降りのこしてや庭の納屋 ってところか♪
 
外側がきれいだと、内部も案外きれいなもので、さぞや20年の「垢」が溜まっていることだろうと思ったが、そうでもなく作業は随分はかどった。
とは言え、中身が空になった液体肥料の瓶とか、殺虫剤の類とか、その都度処分しておけばいいようなものがゴロゴロ出てきたが、監督役の山の神が処理袋を用意して仁王立ちしていたものだから、手抜きは出来ず、しかし、ホイホイ渡せばてきぱきと分別してくれるので大いに助かったのも事実である。
お陰で、あぁ、こんなところにあったのか…とか、使い勝手のよさそうな道具類や便利グッズの類が相次いで見つかり、なんだか師走の宝探しで得した気分である。
物置の内部にもだいぶスペースが出来て風通しもよくなり、何がどこにあるかが一目でわかるようになったほか、物の出し入れもスムーズに行くようになった。
やっぱり整理整頓はするものである。
 
それでも未解決の課題は残る。
プランターの中などでカビが生えたりして使えなくなった土や使わずに劣化してしまった肥料の類の処分である。
市のごみ収集ではらちが明かず、どこか産廃業者でも探して委ねるとかしなければ始末に困ってしまう。
まさか夜陰に乗じて近所の畑の片隅にでも…というわけにもいかない。
近くに大自然でも広がっていれば、自然に戻して自然の力で浄化してもらうという方法も取れるのだが…
家の裏にいくつか穴でも掘って埋めるしかないか…
 
 

夏のひまわり畑で知られる佐渡で今、こぼれダネで育ったヒマワリの群落が現れ、季節外れの満開を迎えているそうな
わが鎌倉の鎌倉野菜の畑でも群落ではないが、3m近くまで伸びた大きなヒマワリが数本、これまた大きな花を咲かせて「どうよ♪」と辺りを見回している
とは言え、やはり朝晩は凍えるのだろう、花びらは縮れ、首もややうなだれ気味で、さすがに真夏の元気さは持ち合わせていないようである
 
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