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平方録

朝から~も お好きでしょぉ~ ♪

ボクのパソコンの脇にはスペースレンジャーのバズがウイスキーの瓶を抱えて立っている。

日本人で初めてスコッチの本場に渡ってウイスキーづくりを学んだ人物が手掛けた蒸留所で生まれた生粋の国産ウイスキー。
アイラ島のラフロイグのような超個性的なウイスキーを除けば、ボクはスコッチに負けず劣らすの相当上等な味と香りを有していると思っている。
最近店頭にあまり出回らなくて、なぜ? どうして? といささか憤慨しつつ、心細い思いをさせられている。人気があって品薄…らしいのだ。

(…とここまで書いたら、背中がとても痒い。ボリボリ掻いて大人しくさせたいのだが、如何せん肩関節も肘関節もローカに伴う劣化のせいだろう、痒いところに手が届くという気の利いた状態には至らず、椅子の背もたれに痒い所をこすりつけるのだが、これがカッカソーヨー状態でイライラしてくる)

で、バズは抱えて管理させているだけで、飲まないように厳命しているから瓶の中身が減ることがあるとすれば、ボクが舐めるせいである。
どんな時に舐めるかと言うと、好物の熟柿を食べる時にこのウイスキーを一っ垂らしするのだ。
大概の場合は一っ垂らしより二っ垂らし、三垂らし…「みたらし」じゃ団子になってしまうけど、ウイスキーの海に熟柿を泳がせちゃいたいなと思うこともあるくらいだ。実際にやったことはないけどね。
海だけを飲めばいいではないか、と正気に戻るからである ♪

この熟柿にウイスキーとかブランデーを一っ垂らし、という飲み方はイタリア人もやるらしい。
そもそも欧州で柿の実が栽培されているのかしらんと思うが、イタリアにはある。
で、女っ垂らしのイタ公どもは熟柿にアルコールを一っ垂らしして甘美な大人の味を確かめてから女性を口説きに街に繰り出すんだそうな…って言うのはボクの創作。
要するにイタ公は「垂らしたい人種」だってことを言いたいんだな。オソマツさま。
でも熟柿に一っ垂らしはホントの話。ニクイね。

蛇足ながら付け加えると、一っ垂らし用のウイスキーは今愛飲中のものがベターで、ベースとなる熟柿は何といっても友人宅の庭の渋柿の渋を抜いて送ってくれるものを本邦最高とす。
これが実に上品な甘みと深みを湛える逸品で、千疋屋で売れば相当な高値が付くのは間違いない。
最近、この熟柿に目覚めた連中が増えてきたという報告が友人からあって、ボクの心中はいささか穏やかならざるものがあり、さざ波が立ちかけているところなのである。
強欲なのだ。

「舐める」のは熟柿への一っ垂らしだけではない。もう一つある。
それは、朝起きてパソコンを立ち上げても尚、ブログのネタが決まらない時、思い浮かばない時、小さな小さなグラスに琥珀の液体を満たし、舌の先で刺激を味わいながらあれやこれや思いを巡らすうち、うまくいけば「よし、これで行こう ‼ 」と天啓のようにテーマが閃く。
そのきっかけになるのが「一舐め」と言う所作なのだ。
アルコール度数、香りの観点からもこれはウイスキーが最適で、度数が弱いと刺激が足りなくてがぶ飲みになっちゃうものね。
朝なんだから気付け薬程度がちょうどいい。

今朝も焦った。
で、舐め舐めするうち、半ばやけっぱち気味に「しゃ~ないな、『舐める』で行くしかないか…」と観念した次第。
他のことが浮かばないんだ。まぁ言ってみれば「貧すれば鈍す」の類ですな。
もう2度とこの手は使えない。
奥の手、もしくは禁じ手を出しちゃった気分だ。

瓶に残っているウイスキーの量は残り3.5cm ?!
買い足さないといけないが、もたもたしていると買いそびれてしまう。師走だし、正月を控えてきっと需要も高まる時期だ。
うかうかしちゃぁいられめぇ。死活問題だぜ。



師走だって言うのに、わが家の「空蝉」はこんなに元気
同じ株なのに色の出具合も違う…

コメント一覧

heihoroku
おはようございます。
今朝の写真は紛れもなく「空蝉」です。
艶やかなもんでしょ!
年が明けて寒肥をたっぷり施せば、2年目は見違えるような花を咲かせますよ♪

気つけ薬残ってましたか。
ウイスキーは寝かせておくと育って美味しくなります。
是非、熟柿で試してみてください!
スーパーの柿でも常温で放っておけば、トロトロに熟します。
ヘタを上にしてくり抜き、そこに垂らせば良いです♫
ひろ
これも~・・・
https://blog.goo.ne.jp/hirotosaiseikai
おはようございます。
今日のも「空蝉」なのですか?
変身!はぁ ビックリ!で、楽しみでもあります。

我が家の棚の奥に夫が「気つけ薬」と言っていたウイスキーが
まだ三分の一ぐらい残ったまま。
冬の夜長、何かにタラーリ 垂らしてみましょうか(#^.^#)
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