何が不愉快かって、北のならず者国家のミサイル打ち上げは言語道断だが、それに輪をかけて「大変だ大変だ」と大騒ぎして国民に危機意識をあおっているアベなんちゃら一派のふるまいである。
日本の上空を通過したとされる物体が火星12号だか13号だか知らないが、そもそも日本を狙う射程のミサイルではないことは明らかである。
「危機レベルはかつてないほど高まっている」などとアベなんちゃらが深刻ぶって言っているが、既にノドンやスカッドの改良型が横須賀や横田、沖縄などの米軍基地をはじめ東京の霞が関などの中枢部に照準を合わせているはずである。
それらに奴らが主張するところの小型化された核弾頭が装てんされていて、それが実際に飛んできたらそれこそ取り返しのつかないことになってしまうだろう。
そちらの方がよっぽど現実的な脅威なのである。
頭の上を飛び越えていったからと言って頭のてっぺんから声を出してキャーキャー騒ぐのは、どうみたってヒステリー女の振舞であって実に見苦しい。
仮に政府が言うように、打ち上げた瞬間から北海道の東の太平洋に落下するまでの一部始終をすべてを把握していたということが本当なら、大騒ぎする必要などどこにもない。
打ちあがった直後には落下地点が判明したはずである。
政府の役割はいたずらに騒ぎ立てて国民の不安を掻き立てることではなく、逆に「大丈夫だ。何も心配することはない」と安心させることこそが役割なのである。
それができない、そうしないと言うことは、アベなんちゃらに別の意図、思惑があるんだろうと思わざるを得ない。
すなわち、これまでもならず者国家が繰り返してきた常軌を逸するような、国際社会を敵に回すような振る舞いをするたびに、アベなんちゃらが深刻そうな表情で登場して「ボーキョだ。セーサイだ」と言えば国民が騙されてきたからである。
「悪」に立ち向かう正義の宰相を演じることで、何度危機を乗り越えてきたことか。
ならず者国家のおかげで5年間も永らえてきたというのは実に皮肉なことである。
今回だって、当初島根や高知の上空を飛んでグアム島周辺に3発だか4発撃ちこむのだと気違いじみた計画を公表した段階から、大げさに対応して国民の危機意識をあおろうと目論んでいたに違いない。
それが北関東以北の自治体に対するJアラート発動であり、どういう経緯によるものかは不明だが、テレビ各局の映像が一斉に同じ画面に切り替わってしまったというのもシナリオ通りのはずである。
アベなんちゃら自身をはじめ官房長官、防衛省、外相が雁首をそろえて深刻ぶるというのも情報操作のひとつなのだが、物理的な情報操作なんてものもテレビの様子を見ればお茶の子さいさいなんだろうと思わずにいられない。
今、森友、加計の問題などでアベなんちゃら本人が国民の支持を失いつつある中、起死回生を狙ってるんだろうけど、そんなに何匹もドジョウはいるもんだろうか。
昨日は北関東に暮らす姫の始業式の日だったのだ。
学校が再開するのを楽しみにしていた姫は張り切って出かける支度をしていたはずである。
そこに飛び込んできたのがJアラートの警報であり、校内の安全確認のため始業時間を2時間遅らせるという小学校からの一斉メールだった。
戦争法が成立した時、ボクの家に遊びに来ていた姫はしきりに戦争の話を聞きたがったので、話してあげると瞬きもしないでじっと聞いていたのだ。
今回の件も心の片隅にきちんとしまわれたことだろう。
Jアラートが鳴り響いたって、その直後か最中にはミサイルは頭上を通過しているはずである。
政治の責任は騒ぎ立てることではなくて、いかにして平和を乱す要素を一つ一つ丁寧に根気よく取り除いていくかが肝心なのである。
ヒステリー女のようにセーサイだボーキョだと何とかの一つ覚えのようにギャアギャアわめき散らしたって何の解決にもならない。
ったく、どいつもこいつも。
この不愉快さはもう、うんざりである。
発射準備よーし!
…ん?
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