ボクの車選びは少しへそが曲がっていて、誰もが飛びつくようなヒット車というのには興味がなく、また大きなメーカーにも興味がない。
加えて猫も杓子も飛びつくような外国メーカーのこれ見よがしのエンブレムをつけた車にも拒絶反応が起きる。
故に基本はバイ・ジャパニーズで、しかも傍目で見ればあいつはいつも小さなメーカーの造る不人気車に乗っている、と言うことになる。
こんなことを言うとそのメーカーやボク以外のユーザーは怒るかもしれないが、ボク個人が勝手に思っているだけのことだから怒られたって馬の耳に何とやらだ。
しかし、言わせれてもらえば小さなメーカーの造る不人気車というのは偏狭な見方であって、ボク自身にそんな世の中のあだ花のようなシロモノを求めるような酔狂な気持ちは微塵も無い。
たかが車だけれど足代わりに使おうと何に使おうとキラリと光る個性を選んでいると自負しているのだ。
来し方、そうやって選んで乗ってきたのだ。
スバルに関してはフルタイム四駆にこだわり続ける姿勢と、最近ではいち早く衝突防止装置を含めた安全装備に力を入れている姿勢が気に入っている。
フルタイム四駆に関していえば何も雪道だけが出番ではない。特に際立つのが雨の高速道路であって、その安定感は一度ハンドルを握ったら2度とほかの車には乗れないくらいである。
現に車音痴のわが妻も同じことを口にし、買い替える条件に四駆を挙げるほどなのだ。
それはハンドルを握りさえすれば身体で感じることのできる感覚だからである。それくらいの顕著な差があるのだ。
そういう性能だから任意保険も1、2割安いんである。
加えてまだ一度も試したことはないけれど、ぶつからない車として一躍名をはせたアイサイトが搭載されていて他のメーカーが追随するところとなっている。
そのスバルがまさかの「お前もか!」というのはあまりに悲しい。
自分の会社に暴走防止の安全装置が必要な事態じゃないの。
何だよ! 信頼を逆手に取りやがって! という気分である。
30年前から完成車検査に無資格者を充てていたというのだ。
説明を聞くとどうやら国交省の指示には生真面目に従っていたが、その受け止め方と実施方法に矛盾が生じていたために違反が生じたらしい。
監督官庁も「悪気はなかったようだ」などと一定の理解は示しているようだが、だからと言って悪気がなければ許されるというものではあるまい。
公表から5日。ボクの元にはディーラーから何の音沙汰も無い。
メーカーやディーラーからすればまだ5日かもしれないが、ユーザーにとっては「もう5日」である。
事は人命にかかわるのだ。
事後の対応にこそ企業の真価が現れ、かつ問われるんである。
樹々の紅葉はもう少し先だが、足元の秋は色づき始めている
よろこべばしきりに落つる木の実かな 富安風生
十月桜は青い空に映え
気持ちの良い木漏れ日が漏れるが
公園は〝悪いヒト〟が集うところのようだ。よい子は近寄ってはいけません
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