平方録

アンタが国難だよ

「国難」というのを手元の大辞林で引いてみると「国家の危機」とごくごくシンプルに5文字で説明されている。

憲法に保障された臨時国会の召集を野党が求め続けてきたにもかかわらず無視し続け、ようやく開くと決めたら質疑はおろか所信表明演説すらしないで冒頭でいきなり解散だという。
その心は「国難突破解散」なんだそうである。
何んのこっちゃとクエスチョンマークが阿波踊り状態でボクの頭の周りを飛び跳ねているゾ。

第一、果たして今の日本は本当に国難に直面しているんだろうか。
国難だと主張するなら今がどんな状態で、それを取り除くためにどんな努力をして、われわれ国民にどれだけの説明がなされたというのか。
誰かアベなんちゃらの口から今はカクカクシカジカの困難に直面していて、政府としてはコレコレコノヨウな解決策を模索して奮闘努力しているが、もはや刀折れ矢尽き欠けてしまいそうで、このままではニッチもサッチも行きかねる事態である、なんぞという説明を受けたことがあるんだろうか。
どこの何を指して国難と表現しているのサ。

百歩譲って今現在が「国難」であると主張するなら、国難を招いてしまった責任はいったい誰にあるんですかい。
まさかオイラは知らねぇ~よと、すっとぼけるつもりじゃねぇ~でしょうね。
国難を招いてしまったとするなら、その責任はソーリダイジンたるアベなんちゃら、アンタにあるんですぜ!
解散して信を問うなんてのは、その辺りを全く理解しないノー天気かあくまでも国民を舐め切った図々しい態度にしか見えませんぜ。責任を取るなら総辞職が筋ってもんでしょうよ。

ボクらが知っている限りの、理解している限りの危機的事態というのは、いわゆる森友・加計問題が明るみに出て以降、その説明責任をロクに果たさないまま逃げ切りを図ろうともがくアベなんちゃらの醜くも無様な姿を見せつけられてきている事であって、国民の目をごまかせなかったのは、先の東京都議選で自民党が歴史的大敗北を喫したことで証明されているのだ。
これまで「1強」と言われ、憲法は無視するは、親しい知人のために行政は捻じ曲げるは、やりたい放題を重ね続けてきたアベなんちゃらに対する潮目が変わりかけたのも都議選大敗北がきっかけである。
もしかして、もしかしてぇ~♪ まさか自分自身の困難を「国難」になぞらえちゃってるんじゃないだろうねぇ。

ねぇねぇ、アベなんちゃらはそんな個人的なことで、身勝手な理由をこじつけるだけで衆院を解散するんだってぇ~。
実際、このアベなんちゃらの判断こそがわれわれ国民にとってはよっぽど「国難」と呼ぶにふさわしいんであって、来たるべき投票日には「こちらの真の国難」を突破するために1票を投じる覚悟が必要である。

時間とカネの無駄! ったくバカバカしいことになっちまった。国難じゃ国難じゃぁ!




昨日は良く晴れて夏の名残の暑さに覆われ、鎌倉湾の上空にはやはり夏の名残の雲が浮かんだ




近所の森の中で今年もまたツリフネソウの群落が花を咲かせていた。そういえば羽黒山の2446段の階段の脇に咲いていた花もツリフネソウだったのだ
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