1泊2日の予定だったが「もう1日泊っていってください」といわれて、従うざるを得なかった。
風光明媚な温泉宿なら3泊でも4泊でも逗留したいところだが、絶食の上、点滴だけでエネルギーをつないでいては何をかいわんやである。
運動って言ったって点滴をぶら下げた車付きの棒と一緒に廊下を歩いたって、たかが知れている。
それも長い長い廊下が続いているというならまだしも、さして広くないワンフロア―は2、3周もすればすぐに飽きてしまう。
かかりつけのクリニックで定期的に受けている大腸の内視鏡検査で前からあったポリープが大きくなっていることが分かり、入院設備のある所でなければ取れないということで紹介された病院で内視鏡による切除手術を受けた。
案の定、直径12㎜もあって切除の際にはさすがに血がにじんだそうだ。
それで念のため「もう1泊」となったわけだが、1泊のつもりでいたものがさらに‶拘留期限〟が伸びるというのは、直ぐにシャバに戻るつもりでいた身には「たった1泊の延長」ではなく、「帰してもらえない」に等しく、いささか落胆させられる。
家に戻って食事を再開すると2、3日は出血する場合がありますからトイレではすぐに流さず注意して見てくださいね」と執刀医に言われた。
「何だよ、まだ続きがあるのか…」といささか判然としない思いではあったが、とにかく3日目には家に戻れた。
久しぶりに風呂に入ってさっぱりし、昼ごはんにおかゆを食べ、近所の池と森の公園に散歩に出かけてシャバの空気を楽しむ。
外の空気はおいしいし、カワセミが例のキレイな青く輝く背中を見せてくれた ♪
残念ながら自転車と酒は1週間のドクターストップがかかってしまっている。
そして夕方、案の定、便器に血の色が混じった。
やれやれだ。「もしひどくなるようだったら連絡してください」と言われて帰ってきたが、まだ2、3日は気のもめる日々が続くことになった。
今朝は早朝から雨が降っている。
さらに強くなって1日中降り続くらしい。
晴れない気持ちに天候までが追い打ちをかけるようで、こんな状態で家に閉じ込められたって陰陰滅滅とするだけだ。
晴れていれば庭にも出られるし、散歩にも行けるのに…
家に籠って最近気に入っているラフマニノフでも聞くしかないが、バーボンでもちびりちびり舐めながら…って訳にもいかず、いやはやである。
かくしてボヤキばかりが口をつく…
つるバラのニュー・ドーンが咲き始めた♪
この品種は丈夫で、去年の長梅雨とその後の猛暑・酷暑で他の品種が次々と病気にかかる中で、このニュー・ドーンは唯一元気で、今年もまた沢山のツボミを膨らませている
一番左がニュー・ドーンとたくさんのツボミ
ニュー・ドーン
ノリコ(手前)とブラッシング・アイスバーグ
黒点病で元気がなかった伽羅奢も何とか復活してくれた ♪
つるバラのサハラ98は復活途上で来年に期待
つるバラのローゼンドルフ・シュパリースホープも病気に苦しめられ、まだ完全復活とはいかないが、なんとか花を咲かせるところまでは回復してくれた
ただ、一部の枝では葉が縮れたままだし、花も生育不良なものがいくつもあって痛々しい
しかし、それでもなお花を咲かせようとする姿は感動的ですらある
空蝉の1番花は終わりかけ、2番花3番花、そして秋バラへと続く ♪