この間につくばエクスプレスが開業して始発駅となり、青果市場跡には高層ビルがデーンと空に伸びていて景色はすっかり変わってしまっていた。
駅周辺の日曜日の歩行者天国にトラックが突っ込んで通行人をなぎ倒し、動かなくなったトラックを降りた犯人は逃げ惑う人々を次々に襲って刃物で切り付けるという凄惨な通り魔事件も起きている。
去年夏の都議選では駅前広場で応援演説するアベなんちゃらが「帰れ」コールや「辞めろ」コールを浴びて逆切れし、「こんな人たちに負けるわけにいかない」と叫んで大敗のきっかけを作ったのもここの駅前である。
20年前はオーディオセットを丸ごと更新するために、この町にやってきたのだった。
当時は家電量販店が盛んになり出したころだと思うが、オーディオと呼ばれるものはまだ品ぞろえになく、せいぜいラジカセ程度のものしか並んでいなかった時代である。
本格的なものが欲しい時は何と言っても専門店が集まる電気街に行くのが一番手っ取り早かったのだ。
ここでそろえたものは今でも健在で、1度アンプが故障して修理に出したぐらいで当時のまま元気に音を出してくれている。
今回の目的は食卓を照らす灯を物色するためにわざわざ出かけて行ったのだ。
6月にLED電球を使ったものに変えたのだが、カタログから選んだので実際に取り付けて点灯してみると、イメージとかけ離れたものになってしまったのだ。
最大の欠点・誤算はまぶしいこと。
これはいくらデザインがしゃれていたとしても致命的なのだ。
あらかじめネットで調べて照明器具を沢山そろえていそうなところをピックアップしておいた。
それにそって3軒ほど回ってみたら、そこはやはり餅は餅屋である。3点ばかりこちらのイメージにピッタリのものが見つかった。
地元の電気店に商品名と品番を告げて取り寄せてもらい、取り付け工事をしてもらう仕組みだそうで、後は決断するのみになっている。
しかし電気街は変わった。
って言うか、ボクのイメージは今から50年近くも前の大学生のころのものなのだが、照明器具の店がメーンストリートにビルを構えて大宣伝していた。
例えば「〇〇照明」などと言う名の店はテレビコマーシャルもしていたし、大きなネオンサインで電車からもよく見え、人目を引いていたころである。
その〇〇照明のショールームは上野に近い電気街としては外れのところに“都落ち”して、小さなビルに収まっていた。
従ってショールームの品数も数えるほどで、その変りようにびっくりしてしまった。
さすがに半世紀という月日もダテではない。
20年前と比べたって似たようなもので、当時メイド喫茶なんてものは聞いたことも無かったが、今や数メートル歩くと短いスカートにエプロンをして頭にウサギの耳をくっつけた若い女の子がしきりに通行人を誘っている。
でもさすがに髪の毛に白いものが混じり始めると、女の子もちょっと逡巡するらしく、直接声をかけてもらえなかったのはいささか寂しい気もする。
あれだってもう下火なんじゃないのかしらん。どうなんだろう。
誘われたらどうするかって?
そりゃあ、今は時間がたっぷりある身ですからネ。昔取ったキネヅカの好奇心は健在だと思いますヨ。がはははは。
こういう景色が秋葉原のイメージ
駅のすぐ脇のこうした佇まいもザ・アキハバラ
こうなってくると、ちょっと…
なんかなぁ~
馴染めるのは電車だけ…
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heihoroku
ひろ
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