湘南海岸自転車道の終点からさらに西に伸びる海辺の道を相模川左岸河口までたどる途中、柳島海岸の自転車道沿いにハマイバラの群落が出現する。
ハマイバラは別名で、正式にはテリハノイバラといって海辺の砂地など生育条件が悪そうなところを選んで咲くのでは…と思わせるほどの悪条件の下で咲いている。
海が荒れたりすれば飛沫が飛んできて全身潮まみれになるような場所で、普通の植物なら"青菜に塩"状態になり、ちりちりになって枯れてしまうが、そんなことは意に介していないようである。
そういう条件の悪そうな場所で、決して長くはないが、そこそこの長さのつるを伸ばし、まるで匍匐(ほふく)前進でもするかのように勢力を広げている。
その、ほかのバラが持たない特徴に目を付けたバラ愛好家が、このテリハノイバラを台木にして作り出したのが現在のつるバラだそうで、いわばつるバラの先祖であるという。
毎年、ここの群落を見るのを楽しみにしているのだが、前回ここをパトロールした17日はまったく咲いていなかった。
あれからほぼ2週間。
まだ3,4分咲きと言ったところだが、遠目からでも白い花が砂地に点在しているのが分かった。
今年も健在のようである♪
沢山のツボミが開花を待っている♪
真っ白な花弁が陽に輝いてすごくきれい
だいぶにぎやかに咲いている
5~60センチほどのつるが絡み合って勢力を広げている
花芯の蕊(しべ)もアクセントになっている
海との相性がいい
全体に3~4分咲きといったところ
自転車道の堆砂の処理は進んでいない
ここではわずかに残ったスペースにも砂が薄く積もり自転車は満足に走れないし、自転車も人もすれ違うのがやっと