つるバラの「ニュードーン」を枯らしてしまった。
殿堂入りも果たしている名花で、わが家ではもう10年以上も咲き続けている古株で、道路からもよく見えて道行く近所の人の目を楽しませもする存在だった。
何せ10年選手なので新しいシュートも伸びず、ここ数年は剪定して新陳代謝を活発化させようにも叶わず、毎年同じ樹形のまま推移するしかなかった。
しかし、それでも花付きは旺盛で、株いっぱいにほのかなピンク色が差した明るく華やかな白い花を咲かせ続けてきた。
香りもよく"殿堂入り"の名に違わない見事さだったといっていい。
それを、あろうことか枯らしてしまうとは…
昨日昼過ぎ、久しぶりに晴れ上がったので、冷たい北風の鬱陶しい日だったが散歩に出ようとして、ふと目をやったつるバラの「サハラ98」の葉っぱがだいぶ落ちてしまっていて、「丈夫なこの花も今年の夏の暑さにはだいぶ傷めつけられたなぁ」と思いつつ、その奥のニュードーンの異変に初めて気が付いたというわけである。
ニュードーンはサハラ98と違って葉も落とさず、しかし、葉を茂らせたまま真っ茶色に変色しているという異様な姿に変わり果てていた。
何事が起きたのか瞬時には飲み込めず、ややあって「あぁ…枯れてるんだ」と気が付くありさまである。
一瞬、病害虫によるものかと思ったが、おそらく水不足だと思われる。
基本的に、夏の間の水やりは鉢植えはこまめにやる方だが、庭に地植えしているものについては"放置"を原則にしている。
ほかの草花も含めてしおれるような状態なら散水するが、たまに降る雨で何とかしのいできたのがこれまでだった。
ただ、庭中を眺めまわしても枯れたのはニュードーンだけで、植えている場所がちょうどベランダがせり出しているすぐ下で、雨が垂直に落ちてくれば株には当たらない位置に植えられているのが他の植物と違うところだ。
地中に含まれる水分量が他のところと比べて少なかったということはありうる。
加えて、今年の猛暑は容赦がなかったというべきか。
原因はともあれ、こまめに株の状態を観察していれば異変には気が付いたはずで、それを怠ったがゆえに大切な花を枯らせてしまった…
何より、ニュードーンが枯渇にあえいでいることさえ気が付かず、完全に枯れてしまうまで全く気が付かなかったということが驚きで、なんだかとても悲しい。
花咲じじいを自認してきたが、とんでもないお笑い草だ。
玄関へのアプローチにあるアーチに絡めたつるバラの「伽羅奢」も今年病気でだめにしてしまった。
ニュードーンと伽羅奢は我が家のバラの2大スターだった。
2大看板と言ってもよく、この2大看板を失ったわが庭を今後どうするか…
今はショックで考える余裕もない。
散歩で立ち寄った近所の池と森の公園にはミゾソバの花が咲き出していた
大きな群れになって咲いている
ツユクサもまだ元気
アカマンマも咲き出した