しょっちゅうパトロールに出かける江ノ島だが、岩場に降りることは多くない。
砂浜と違って寝そべるのには向いていないし、必要以上の撒き餌を使って海を汚していながらわがもの顔で振る舞う釣り人の傲慢な態度が大っ嫌いで、近くに寄るのも嫌なのだ。
そもそも、こんがらがった針の付いた釣り糸を平気で放置して帰ってしまい、鳥や魚たちに危害を及ぼしているのを何とも思わない連中である。
ただ、釣り人も観光客も多くない今の内なら、鬼のいぬまの何とやらで、チャンスではある。
何しろ岩場にも生命の営みがあるし、岩場に取り残された潮だまりをのぞくと、そこにも小さな宇宙のような存在があるから…
そして何より、海水も温み始めて春が来ていることだろう。
橋を渡って江ノ島へ 昨日ほど恥ずかしがってはいないようだ
島の南側の岩棚に降りる 滑りやすいので注意が必要なのだ
富士山がチラッと見える
久しぶりにイソギンチャクを見た
指先を入れてちょっかいを出したらサッと閉じた
酒のつまみにならないのかね
名前の知らない小さな貝が何種類も岩にへばりついている
ときどき動くものが目に入るのだが、なかなか映らない
ここには貝が密集している
枯れ木のような海草
植物のまばらな荒野のよう
見っけ♪ 白の縞模様を纏っている
エビみたいな格好に見えた
こっちでも見っけ!
こっちには白い縞模様がないみたいなので別な生き物か
岩の割れ目に勢いよく海水がなだれ込んでくる
何十年か先、何百年…かもしれないが、この割れ目の幅はもっと大きくなる
江ノ島をねぐらにしているトンビが何羽も上空を飛び回っていた