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平方録

ニガウリ異変 !?

8月もすでに半ばだというのに、わが家のゴーヤがいまだに実らない。
と思って大捜索したら2つ発見したのでゼロではないが、例年ならこんなことはなく、たわわに実るのだが、何が起きているのか…

JAさがみが経営する大きな「わいわい市場」というところで1本90円くらいで買った4本が今、絶好の日陰を形作ってくれている。
狙い通りの緑のカーテンの出現で、日中などはゴーヤが作る日陰に椅子を持ち出して風に吹かれながら読書をするなんてのは、案外贅沢な気分にさせてくれるもので目論見通りなのだが、狙いはそれだけではない。

ボクはあのニガウリの独特の苦みが好きで、ゴーヤの料理は夏の食べ物の中でも好きな部類である。
特に薄くスライスして簡単に湯がいたところに削り節を振りかけ、そこに醤油を一滴垂らして食べると、あの独特の苦みは一種の清涼感さえ感じさせてくれ、ご飯のおかずにとどまらず酒の肴としても十分イケるのだから一石二鳥どころか数鳥もので、大いに気に入っている。
それが、まだ1本の収穫もないのだから…

花は咲いている。
黄色の1日花がたくさん咲き、咲いたと思ったら端から散っていく。
オイオイ、きちんとお勤めは果たしてくれるんだろうな、と呼びかけても知らん顔して散っていく。
7月にプランターに植えて以降、どれほどの花が咲き、そして散っていったことだろう。
変だなぁと思っていたら、ゴーヤの花には雄花と雌花があることを知った。
実を付けるのは雌花で、自然界の摂理に従ってゴーヤの花もまたオスはオスの役割しかしないから、どれだけたくさん咲いてもそれだけの話である。

雌花と雄花の見分け方はすぐわかった。
雌花はそもそも花を付けている茎の部分が膨らみ始めていて、如何にもこれが大きくなると実になるんですよ、と知らせてくれているから一目瞭然で、だれにでも分かる。
昨日、目を凝らして一生懸命探してみた。
葉が風に揺さぶられて一時だってじっとしていないから、しかも緑一色の中から小さな花の茎を探し出すわけだから、いささか根気を必要とする作業だったが、どうにかこうにか2つだけ見つけた。
1本は既に実が大きくなりかけているが、今までまったく気付かなかった。
そして葉裏に偶然見つけたのが咲き始めの雌花1輪。
しげしげ見てみると、なるほど花の後方の軸の部分がぷっくら膨らんで、既にイボイボのようなものまで見えている ♪

雌花の出現率というものがあるのだろうか。
あるとしたら、そこには雌花の多い少ないを左右する何事か因果関係のようなものが存在するのだろうか。
そういうことが分かれば雌花の出現率を上げる工夫をすれば、たくさん実るわけだろうが、その辺りはどうなんだろう。
それにしても毎年ゴーヤカーテンを作って余禄にも与ってきたが、これほど不作の年もは初めてである。
梅雨が明けてまだ2週間も経っていない。
日照不足って言うのも考えられる。
暑さが続けばそれなりに実の付き具合も回復してくるのだろうか。
残暑に期待するところ大なのである。

あのほろ苦さをたっぷり楽しみたいからね。
これでおしまいにされたんじゃあ納得が行かない。怒るよ。

見出し写真と同じ雌花
花の直下がぷっくりと膨らみ始めている しかもイボイボのようなものまで…

こちらが雄花で花の下に細い茎がのびているだけ

旺盛に小ヅル、孫ヅルを伸ばしているのだけれど、今年に限っては実の付き方が極端に悪い

気が付かなかったけれど10cmを超えるまでに成長した実があった

バロンカマキリは健在で、身体は二回りくらい大きくなっていた ♪
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