平方録

アンプは健康体になって戻ってきたが…

音割れするようになったので入院して治療させていたステレオのアンプがひと月ぶりに退院して戻ってきた。
早速接続して音を響かせたところ、前より良い音がするんじゃないかと思えるくらい、澄み切った力強い音色が戻ってきた。
そうこなくっちゃ。

隣町の内陸工業団地の一角にある某音響メーカーの修理工場まで取りに出掛け、応対してくれたオタクのような技術者の説明を聞いたところ、部品は何ともなく、どこも替える必要はなかったが、部品同士をつなぐ配線の接続部分のハンダ付け部分がどうしても劣化するそうで、全部のハンダをやり直したそうである。
んっ? そんなことで…、と思ったがこれが本当に見違えるようなクリアな音が戻っていて、これまで劣化した状態で聞いていたわが耳の、如何にいい加減であったことよと思い知らされた気分である。

「ハンダって言うのは17年も使っていると劣化するものなの? 」
「まぁ、そうですね。どうしても熱を持ちますからね」
「部品の劣化じゃなくて何よりだ」
「17年も使っていて初めてですか? 」
「うん。初めての入院」
「そうですか、それはラッキーでしたね。当たりですね。今回の修理には3か月の保証が付いてますから、その間に起こる不具合は無料で修理します」

入院修理費は10260円なり。健康体を取り戻し、安いもんである。

13年も乗った愛車をつい最近替えたばかり。それも不具合が生じたわけではなく、そろそろ安全のための新しい進化も取り入れようと交代に踏み切ったわけで、こういう点も含めて、さすがにニッポンのものづくりのレベルは相当なものであると、つくづく思う。
自動車も音響機器も日本の得意分野には違いないが、やはり胸を張りたくなりますな。
良い製品を黙々と作り続け、世に送り出してゆく。それこそ日本の生きる道。

ま、アベなんちゃらとその一味が我が物顔でやりたい放題をしている状況がこれ以上続くと、安心してじっくりものづくりに取り組めるようなニッポンでいられるかどうか、甚だ怪しいものである。
そのことに気付いている日本人がどれくらいいるのか。
狙っているのは憲法改正に必要な衆参両院での3分の2超の議席である。
その上で、国民主権や平和憲法をかなぐり捨てて、本来権力を縛るはずの憲法を国民を縛るものに変えようとしているのだ。大日本帝国憲法に逆戻りだぜ。

こうした邪悪な思惑をアベなんちゃらが持っているんだぞ、という事をどうやって知らせて行くかだ。
しかし、新聞もテレビも権力の顔色をうかがうばかり。
政治の世界も思考停止の長いものに巻かれろ状態。
どこもかしこも、どいつもこいつも相当に劣化が進んでしまっている。せめてこいつらの脳みそと心の配線のハンダ付けをやり直した方がいいのだが、残念ながら、これに限っては強制入院はありえない。
国民にも危機意識が感じられない今のこういう状況は、つくづく危険である。

とりあえず、夏の国政選挙でその劣化の具合がどんなものか、答えが出る。
運命の分かれ道…、ってやつさ。



アネモネ、パンジー、クリスマスローズなど、いずれもわが庭で咲いた花が使われている
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