日曜日、サッカースクールに通っている孫息子で小2の若が練習試合に登場するというので応援に行ってきた。
空気は冷え切っていたが、幸い風がほとんどなく、光の春の陽射しがたっぷり降り注ぐサッカーグラウンドはプレーにも応援にも「球春来たる♪」を実感させるものだった。
1年坊主の内は「大丈夫かいな」と思うくらいナヨナヨした仕草で、ともすればボールにもてあそばれているような感じさえ受ける頼りなさだったが、2年経つとそれなりに成長するものである。
まず第一に走り方がしっかりしてきて、変な言い方かもしれないが足が地について、足の裏でしっかり地面を蹴れるようになっている。
だから走る速度も上がって来たし、安定感が感じられる。
学校から帰るとランドセルを放り投げ、近所の公園で上級生たちに混じってサッカー遊びに明け暮れている成果に違いない。
身体の大きな子たちに混じってもまれているうちに、体幹が鍛えられ、しっかりしてきた印象がある。
地域で歳の差とは無関係に、上級生が下級生も仲間に入れてタテの関係の中で年少の子の面倒を見ながら遊ぶというのが昔は当たり前だった。
その中で自然と身体が鍛えられ、様々な意味での社会性というものも身についていく。
塾やお稽古事ばかりに熱心な世相の中では、そうした地域単位の子供同士の遊びを通じて何かを学んでいくという貴重な機会が奪われてしまっている。
それが若の暮らす地域には奇跡的に残っていて、若もそこでもまれているってことなのだ。
元々早生まれで同級生に比べて体が小さいことに加え、未熟児で生まれてきているものだから、いまだに小さい。
それがドリブルでボールをコントロールしながら独走できるまでになったのだから、ヒトの成長の可能性と言うのは無限だと言っていい。
次の機会では間違いなくシュートを打てるようになっているさ♪
中2の姫にLineで若のドリブル写真を送ったら「わぁ~お!!!!!すごいね」とビックリマークをたくさんつけて返して寄越した。
そして彼女の誕生日に贈った『アルジャーノンに花束を』の読後感を寄せてきた。
「最初はひらがなばっかりでびっくりしたけど、最後はあんなに感動するなんてびっくり」と。
彼女はテニス部の部活にのめり込み、生徒会の役員を務め、夜は塾に通う文武両道娘なので、本を読む時間があるのかちょっと心配しているが、杞憂らしい。
誕生日に本をプレゼントするのは1歳の誕生日から続けていることで、これまでも何度か嬉しい反応があったが、今回の感想もすごく嬉しい♪
みんな、しっかり成長してくれている♪
おぉ~っ、前線にパスが出たっ!
おっ、○○選手、いち早く反応して抜け出したぞっ!
ドリブルで前進だっ ボールはコントロールされているぞっ 行けぇ~っ 独走だぁ チャンスだぁ~っ!
あ~っ 相手選手が懸命に戻って追いつきそうだ
シュートだっ! あ~っ、相手選手が体を寄せて来たぞっ あ~っ惜しい!シュートならず
お~い こっちこっち ボールをパスしてよぉ~
よしっ、味方のチャンスだ 前に上がるぞっ パス出してっ!
まずい ピンチだ 戻らなくちゃ
サッカースクール前の道路から
試合を見た後海辺に回って富士山を見て来た