母親によると姫は5年生にして反抗期の入り口に立っているらしい。
中学生ぐらいから始まるものだと思っていたからちょっとした驚きを感じるのと、高校生くらいまで続くことがあるようだから、そうだとすればずいぶん長い反抗期になってしまうのじゃないかと心配する。
まぁ、思春期につきものの成長過程の一里塚という側面もあるのだろうが、身の回りに反抗材料が転がっているということだろうから減らせるものなら減らした方がいい。
特に身近な親が原因になっていることも多いようだから、親はぼんやりしていてはいけないのだと思う。
一家でわが家に泊りに来た時などを見ていると、姫がまだ幼稚園のころからボクの目から見ても理不尽だなというような叱られ方をして泣かされるのを見ていたので、姫が父親を嫌っているのは感じていた。
そうかと思うと、そこまでするのかと思うくらい、姫が嫌がるのを知ってか知らずかベタベタな態度で頬ずりをした抱き寄せたりするものだから増々嫌がられていた。
四国に引っ越した3月下旬以降は父親に心境の変化があったのか、母親によると姫に嫌われまいと「相当気を遣っていて腫れ物に触るように接している」らしく、「相当気を遣って」という表現に力を込めていた。
母親のアドバイスもあっての態度変化なのだろうが、姫の父親嫌いはかなり進んでいるので絡んだ糸がほぐれるにしてもかなり時間はかかるだろう。
素直で明るく快活な子なだけに姫の心の中にいささかのゆがみも生じないように願うばかりだ。
31日に来たばかりなのに、今朝はもう帰路についてしまう。
それも午前中だ。
当初は日帰り出張で上京する父親と一緒に月曜日に帰ろうとしたらしいのだが、飛行機の予約が取れず、仕方なくこの日になったという。
妹君もいるし、若も毎日遊びに来ていたので、それはそれでにぎやかで楽しかったのだが、姫とゆっくり心を通わせるような場面がほとんどなかったのが心残り。
かくなる上は黙って背中を見せる…というのがボクの美学と言うことにもなるのだが、遠く離れて暮らしていればなかなか肝心の背中も見えないだろうし…
自然の流れに身を任せるしかないのは分かっているつもりだが、理性と感情はまた別物だからなぁ。
妻は羽田まで送っていくらしいけど、ボクは最寄り駅まで車で送ってお別れするつもり。
かえって切なさが増しかねないから。
次はせめて冬休みにでも会えるといいのだが…
2日間にわたって花火で遊ぶ。昨夜は前日に残った花火を使い切ったが、最後を線香花火にしなければよかった