しかし、こういう言われ方をする場合、言われた当の本人の方にはその通りですとすぐに首をうなだれて軍門に下る輩もいれば、何のことかと首を傾げつつ他人顔で、それほどのことをしているつもりもなければ、自分自身で背伸びをするとか無理をしているという自覚も全くない人もいるのである。
それほど人という生き物は個人差の大きい生き物で、ステレオタイプであれこれ決めつけるようでは的を大きく外す結果になる。
吾ながら回りくどい言い方をしたが、要するに最近近所にある延長2キロのSの字に曲がりくねった坂道を自転車で上ることに喜びを見出しつつあるのだ。
妻に言ったら「エッ、あの坂を上ってるの? 大丈夫なの? すごいわね! 」という反応が返ってきた。
こう書いている自分に、ちょっと誇らしい気持ちが見え隠れしていることを否定しない。むしろ自慢して叫びたいくらいだ。
だからこの先は自慢話。ん? ここまでだって自慢話か…
最初の坂は漕がないと自転車が止まってしまう程度のじわじわ昇っていく坂だが、これが900メートルくらい続くのでスピードを落とさないで走るとなると結構シンドイ。
続いてその名もずばり「S字坂」と名付けられた600メートルほどの急な上り坂に入る。
左手の景色がパッと開けて、晴れていれば富士山や丹沢が見渡せる場所だが、自転車を漕ぐ本人はそれどころではない。
坂の途中くらいまで登ってくると特に太ももの筋肉に乳酸がたまって自慢の筋肉が…と言っても1年半ものドクターストップを食らっていたので相当ヤワになっているのだが、「もうヤダァ~! 」と悲鳴を上げ、ストライキを起こしかける。
乳酸に満たされた筋肉と言うのは使い物にならないのだ。
ドク停の前はなんだかんだ言ってもゼイゼイハアハアを繰り返せば何とか一気通貫に上り切ったものだが、今は600メートルを上がり切ったところのわずかな平坦部分で呼吸を整えてからでないとその先に進めないのがいささか悔しい。
この坂の特徴はここまでの600メートルが大文字のS字だとすれば、この先残り400メートルほどは小文字のS字が続くのである。
それもSの上部分のカーブと下部分のカーブの2段式で、1段上がって短い平部分があり、すぐにまた2段目が待ち構えている手強さなのだ。
しかも「グググググゥ~ッ」という形容詞が相応しいほどの傾斜である。乳酸のたまったフトモモには相当な負荷なんである。
しかしその手ごわさ故、遠くまで行けないような時のエクササイズにもってこいの場所と言える。
上るだけが精いっぱいで時間を計ったことはないが、多分15分前後ぐらいだろうか。ちょっとかかり過ぎだろうね。
繰り返していれば何れ心肺機能も強化されフトモモの筋力も復活するだろうから、そうなれば一気通貫も復活させるし、タイムトライアル的なこともやってみようと思っているのだ。
たかが再来月にようやく古希を迎えるハナタレなのだ。
冷や水はカラカラになったのどを潤すためのものである。
これでもかとわが家の庭
早起きの「空蝉」が終わったと思ったら2番花が咲き出した
パンジーの「みやび」
春先に負けず劣らず旺盛に花を咲かせている
さぁ、間もなく日が昇る=AM4:37 5/20
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