日の出前は冷たい風が吹き、周辺の空はまだ雲に覆われて星の一つも見えなかった。
それが朝ごはんを食べ終えるころから青空が広がり始め、ぐんぐん広がっていった。
心配した台風14号はとっくに温帯低気圧に変わってしまっていたので、台風一過という言葉は当てはまらない。
ただ、抜けるような気持ちの良い青空が広がったという事実だけは動かしようがない。
そうだ マンジュシャゲ見に行こう ♪
思わずアッ ! と声が漏れた
わが家から14~15km 隣町の北部に広がる田園地帯の低い丘陵に沿って曲がりくねる道を進んでいくと、突如、目の前に大きな富士山が現れ、その大きさに意表を突かれる
富士山ってこんなに大きかったっけ…
夏に幕が引かれてしまってもすっきりした青空は広がらず、晴れていたって富士山の見えない日々が続いていただけに、この光景この姿 ♪
小高い所を見つけてその上に登ると何となく全体を俯瞰した気分になる 右手に従えている丹沢山塊が随分近くに迫っていることに改めて驚く
いつも見ている富士山は相模湾の青い波越しだが、この日ばかりは「黄金の波」越し ♪
黄金の波はどこまでも広がり 空も澄み渡ってどこまでも青い それだけで満足 ♪
中腹から頂にかけてわずかにかかる雲さえオシャレ感が漂う…と言ったら、あばたもえくぼか
確かにここにはマンジュシャゲを見にやってきた
しかし、稲穂の黄金に光る海と秀麗な富士山まで重なった光景に出くわすとは、ついぞ思ってもいなかったことである
この光景が合成写真ではなく、iphoneであるがままに撮ってきたことだけはボク自身が保証する
ニッポンの秋…初秋
ここの農家の人々はこんな光景を眺めながらお米を育てている
小出川沿いに咲くマンジュシャゲの群落は既に盛りを過ぎていて、その辺りにも今年の気候がいつもの年と違っていることをうかがわせていた
里芋の葉っぱ越しの富士山も眺め
最後にもう一度黄金の波に浮かぶ富士山を目に焼き付けて田園地帯を後にした