「うん……」
「どしんだよ、言ってみなよ。カカアに逃げられたか? 」
「そんなんじゃァねぇよ! ……」
「あぁ、じれってぇ。だからどうしたって聞いたんだよ」
「……。あのな、モリそばの国有地払い下げ問題のサガワ君のことなんだけどよ、どうやら証人喚問が決まったようじゃねぇか」
「それがどした? 結構な話じゃねぇか。野党も国民も望んでいたことじゃねぇのかい」
「そこなんだよ。国会に呼んでみんなが質問すれば、それで奴は正直に答えるってのか? 包み隠さずなんでもしゃべるってか? 」
「答えてもらうしかねぇだろ。嘘ついたら偽証罪で告発されるんだ」
「そりゃぁそうだけどよ、国会答弁で平然とウソをつきシラぁ切り通した野郎だぜ。偽証罪が怖くて生きちゃぁいねぇよ」
「だったらそれがどぉ~した」
「大阪地検が捜査中だからとか、私が訴追の対象になるかもしれないので私が不利益になるようなことを話すのは控えたいとか……、結局なんにも肝心なことぁしゃべらねぇんじゃねぇかってな、心配ぇしてんだよオイラは」
「う~ん。違げぇねぇ。確かにその恐れは十分考えられるなぁ」
「だろう。そうなっちまったら、またあのアベなんちゃらに逃げられちまうぜ」
「う~ん……」
「なんだよ、今度は熊さんがうんうん唸る番かい」
「確かにおめぇの言うとおりだな。奴のことだから何にもしゃべらねぇだろうなぁ」
「だろ~ぉ。いくら野党の連中がいい質問して追い詰めたって、最後はその奥の手で逃げられちまったら元も子もないぜ。だとすりゃぁ何のための証人喚問だったってことになりかねねぇよ。アベなんちゃらは『何も出なかったのだから私の潔白は証明された』とかなんとか得意顔でまた居座りを決め込むつもりだぜ」
「う~ん……」
「いい加減にしなよ、熊さん。何か言ってみなよ」
「確かにそうなりゃ何も出てこねぇな。サガワの野郎が突如改心でもしちまって、私が悪うござんした事実はカクカクシカジカでごぜぇやす、とかなんとか言やぁ別だがな。そんなことは期待すべくもねぇしな。奴は国民の奉仕者じゃァねぇんだからな」
「やっぱりアベなんちゃらの逃げ切りかぁ」
「そうと決まったわけでもねぇよ、八っあん。証人喚問のやり取りを見聞きしてりゃぁ国民だって気付くさ。逃げ回るだけで何にもしゃべっちゃいねぇけど、かえって疑惑が深まったってな。そんなもんじゃァねぇのかい、国会の証人喚問ってなぁ」
「やっぱり逃げ切られるんだ」
「だからそうとは限らねぇっての! 疑惑が深まれば深まるほど、真相を隠そうとすればするほど、国民の目も与党の内部にさえもアベなんちゃらじゃだめだな。もうそろそろ退場してもらおうじゃないのていう空気が充満してくるだろうよ。3選は望めねぇってことだ」
「そうなりゃいいがなぁ」
「それにしたって八っあん、アベなんちゃらの往生際の悪さはヒデェもんだぜ。メリケン粉屋の45代と半島の太っちょの坊やが急に話し合いのテーブルに着くって言いだしたもんだから、じゃぁオイラだって坊やのところに行って拉致問題解決のための話し合いをしてきたらモリカケ問題なんか吹っ飛んでまた人気が急上昇してボクちゃん安泰——なんてこと画策してるらしいぜ。そこまでやるかってんだよ。困った時の北の太っちょ坊や頼みってわけだ。戦争法案の審議中はあの国の脅威を語り、つい先だっての総選挙の時もミサイルがどうのこうのと危機感を煽り立てて大勝利したんだ。柳の下にそう何匹もドジョウはいねぇや。いい加減にしろってんだ。年貢の納め時が近づいてるってことよ八っあん」
わが家のプランターのパンジーはいい具合に育って花を咲かせ始めた
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