財務省の元理財局長だったサガワ君にペラペラありのままをしゃべられたら一巻の終わりで、首相退陣どころか国会議員も辞めなくてはならない。
そういう追い詰められた権力者がだまって指をくわえているわけがない。
水面下でどんなあがきをしているか、想像すればすぐに分かることだろう。
これで次の焦点は大阪地検の捜査の結果を待つしかなくなったが、これだって最近の司法の政権寄りの姿勢は目に余る。
そういう状況を斟酌すれば「次の忖度」が現れるところは、わが国最強の捜査機関と恐れられてきた特捜部だって例外ではないのだ。
ここでサガワ君とその部下の下僚に公文書改ざんの責任を押し付けてしまえば、巨悪はぬくぬくと逃げ延び、あの短い舌を使って得意顔にしゃべるアベなんちゃらも、そのノー天気なカミさんも相変わらずの日常を過ごし、この国を好き放題、やりたい放題にしてめちゃめちゃにするはずである。
ただ、世の辛酸をなめてきている庶民の多くのしたたかな視線は、仮にそんな筋書きがその通りに展開したとしても、それでアベなんちゃらの潔白が証明されたとは決して考えないだろう。
マグマはたまってきているのだ。
いささかうんざりもしてきているのだ。
そういう地下に潜り、貯まったエネルギーというものは、必ずはけ口を求めるものなのだ。
何をきっかけに表面まで上昇してくるか、それは分からない。分からないが貯まりに貯まるのだ。そうしたら次はどうなるのか…
それにしても証人喚問のテレビ中継は冒頭部分をチラッと見ただけで孫娘と遊びに出かけてしまったので、昨夜のテレビニュースを見る限りはサガワ君の独り舞台だったような印象である。
でも、まてよ! と思うのだ。
結果としてアベなんちゃらからの指示もアソー財務相からの働き掛けも「全くございませんでした」と明瞭に言い切る一方で、公文書書き換えについての質問には何を聞かれても「刑事訴追を受ける恐れ」を盾に証言を拒んだ姿勢の落差は一目瞭然で、野党議員が怒るのも当たり前である。
奴、サガワ君はここに至っても官邸の意向に逆らおうとせず、官邸の考えたシナリオ通りの答弁に終始したという点では、とことん官僚の垢のしみ込んだ野郎である。
だが、一方であまりに両極端な対応を見るにつけ「どうです、不自然でしょう? でも、この場でボクの口からは言えないんです。察してください」という気持ちを込めたんじゃないかとさえ思わせるようなところがあったのは皮肉である。
皮肉ではあるが、辞めて尚、アベなんちゃらの下僕であり続けるその姿はいかにも哀れとしか言いようがない。
アベなんちゃらの「もし私自身か妻の関与があればが国会議員も辞める」という発言をきっかけに、官邸サイドから「証拠になるような文書などの類はないだろうな」というような念押しがあったのが動機だと、サガワ君が一言証言すればすべては解決するのに。
「この期に及んで」という言い方もあるけれど、垢のしみ込んだ官僚がそんなことをするわけがないのだ。奴の立場は「公僕」「パブリックサーバント」だったのになぁ。
かくして、日本の最高権力の周辺からは「正義」という言葉は死滅、消滅してしまい、それがアベなんちゃらの言う「美しい日本」の真の姿なのである。
わが家のカツラに今年も花が付いた。雌雄異株だそうで、わが家は雄花の咲く雄株ということのようである
放置しっぱなしのムスカリが花を咲かせた。いつも雑草と間違えて引っこ抜いていたらしく、今年再認識したので今後は少しづつ増えていくことだろう。隣にドクダミが…。厄介なのだこいつは
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