ケチくさい鉄道会社だが「のぞみ」に乗るためには新横浜まで戻る格好になるし、小田原から乗るには、そもそも「ひかり」と「こだま」を利用するしかない。
10:07発新大阪行きの「ひかり」637号は小田原で大勢の外国人が降りたが、降りた人数と同じかそれ以上の外国人が大きなリュックと共に乗り込み、車内はまるで、どこか外国の列車内かと思わせるくらいである。
日本を旅する若い連中にとって、外国人向けに発行されているレールパスは重宝だろうが、やはり「のぞみ」には乗れないのだ。
四国の姫のところに行くために時々利用する岡山行きの「ひかり」も外国人御用達列車の様相を呈する道理である。
ロージンやガイジンには「乗せてはやるが邪魔だてするな」ということらしい。
…ということで、「のぞみ」の止まらない米原に1時間40分で到着。
北陸線に乗り換え9分で長浜に着いた。
駅は新しくなっていて、橋上駅舎を出ると伊吹山が出迎えてくれた
駅から2、3分のところに洒落た明治時代の旧開智学校の建物が
その角を曲がると北国街道が伸びている
昔ながらの風情を残す建物が残されている
右手に見える鐘楼のような建物は浄土真宗の寺院・浄琳寺
正午を過ぎていたので、ここで昼食
そうめんの上に焼きサバを乗せた郷土料理や焼き鯖の押し寿司、赤コンニャクの田楽などが並んだ
焼きたての脂が乗った焼きサバなら美味しいんだろうが…
古い家並みが続く
ここも…
豊臣秀吉が最初に築いた城が長浜城で、城をきっかけに始まったまちづくりは今年450年なんだそうな
これでもかと古い家並みが続く
家並みの奥に大きな建物がデンと聳えているのが見えた
近づいてみる
結構な迫力
浄土真宗・大通寺の巨大な山門
歩いてきあ山道を振り返る
こんな景色も…
開智学校のところまで戻ってきて道路を隔てた反対側の建物のユニークさに気づく
長浜タワーと呼ばれる建物で、屋上に鉄塔が建てられ、明治の建築物と張り合っている
ただし中は使われていないようだった
長浜城を模した歴史博物館
長浜城を模した歴史博物館
琵琶湖のほとりに佇んでみた
宿を取った近江八幡に向かう電車は安土城のあった山のすぐ脇を駆け抜ける
この度のハイライトの一つ♪
この店で近江牛を心ゆくまで堪能した
焼肉というよりステーキ!
歯がいらないほど柔らかくて、しかも旨味が滴ってくるような食感と味わいはこれまでに感じたことがないくらい
あまりに美味しくておかわりまでしてしまった♪
店の主人によれば「うちはメスの肉しか扱わない。メスの肉はいくら食べても胸焼けしない」のだそうである
なるほどと納得した
驚いたことにこの店では提供する肉の戸籍をコピーしてくれる
ボクが食したのは「ごうしゅうひな」という名の女の子で、オトーサンの名前は光平照、オカーサンの名前が「てるしげ」
オトーサンの両親、オカーサンの両親…つまり祖父母、さらには曾祖父の名前もしっかり書き込まれていた
女の子のはひらがなの名前をつけるのが習わしだそうな
彼女の「ごうしゅうひな」の「ごうしゅう」は近江別名「江州」のことだから簡単に言えば「ひな」ちゃん
近江牛認定種のコピー
いただいた「ひな」ちゃんは出荷月齢36ヶ月、枝肉格付A~5、個体識別番号16159-1581-9、と畜日は9月4日でありました
ごちそうさまでした♪
米のご飯を頼まなかったら帰りしなに焼きたてのクリームパンを2つ「ホテルで食べて」と土産にくれた
食事中、しょっちゅうアラームがなり、その都度亭主が奥に引っ込んでいたのが不思議だったが、その間にパンを焼いていたらしい
そりゃぁ肉の方が美味しかったけど、このクリームパンもそんじょそこらでは味わえない美味しさで、「趣味で焼いてます」と言っていたが、オヌシ ナカナカ ヤルデハナイカ の口だった
実はこの店を知ったのは旅の2日前にNHKで見た六角精児の「飲み鉄本線日本旅」
すぐに電話で予約したのだった ロッカクちゃんありがとう♪