実際に2階のベランダに出て見ると一部に星が見えてはいるが、雲も広がっているので、放射冷却が少なかった分だけ気温が高いのかもしれない。
しかし、そんなものは理屈であって、零度だろうが2度だろうが体感としてはさして変わりはない。
要するに今年の冬は寒いのだ。
3日前の19日には0.3度まで下がって、あわや氷点下じゃないのと驚いたものだった。ともかく寒い冬でかなわない。
冬は嫌いなのだ。
寒さで体は縮こまり、貧弱な脳はさらに動きを鈍くしていてさんざんなのだが、何とか希望の灯を見出そうと健気な部分も持ち合わせているのだ。
ヒトの性ってやつらしく、もちろん程度の差ってものは当然あるだろうが、ボクにも人並みに備わっているらしいのだ。
だから今日が冬至と聞くと、反射的に「おぉ、一陽来復じゃないか! 」と目の前がパッと明るくなるんである。
赤塚フニャオの天才バカボンのように頭のてっぺんに花を咲かせつつ「わぁ~ぃ、夏が近づいてくるノダ! 」と腰ミノを巻いて踊り出したい気持ちになるノダ。
もう明日からは、あくまで暦の上の話であっても、一日ごとに日脚は伸びて春がやって来、さらにその後には待望の灼熱の太陽の輝く夏が待っている。
ふん、冬将軍だか雪氷の召使だか知らないが、アンタの賞味期限は底を打ったぜ。
もう時間の問題サ。あとは…うっふふふふ…
今日はユズ湯に浸かるぞ。
湯に浸かりながらユズを絞ったショーチューも飲むぞ。
ん? 冬至カボチャはどうなってるかな。友人が送ってくれたカボチャは食べちゃったのかしらん。
パンが焼ける匂いがするから今朝の小豆粥はなさそうだな。
焼餅の入ったおしるこって手もないではないが、コンビニまで歩いて行って小豆の入ったアイス最中でも買って食うとするか。
粥じゃなきゃダメ? そんな堅いことを。
自己のリスク負担の下にやればいいのサ。半畳を入れるなっての。
今日はめでたいぞ~ぉ。一陽来復じゃ~ァ!
16:05 12月21日の湘南海岸片瀬西浜から見る冬至前日の夕日。左端は江ノ島
16:12 テラスではカップルが夕日に染まり
16:13 日没まであと18分
16:22 あと少し…
16:25 太陽の下っ側が山の端に入り始めた!
16:27 辺りが心なしか少し暗くなりかける
16:28 日没3分前。伊豆半島の稜線がはっきりと浮き上がる。次に顔を表すのは冬至の太陽として
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