午前4時2分前に起きて東の窓の雨戸を開ける。
すぐに目に飛び込んできたのは、目の高さよりやや高い中空に浮かんでいる下弦の三日月。
三日月よりもう少し細かったかもしれないが、とにかく形のイメージは三日月。
この新月を迎える直前の細っこい月を「鎮静の月」(バルサミックムーン)と呼ぶんだそうな。
そういやぁ、どこか神秘的な感じのする月であり、夜明け直前の空ではあった。
?…月が出ているということは…と眼を凝らすと、まだ暗い大空にはたくさんの星が瞬いている。
向こう3日間は雨の予報だったはずなのに…
ベランダに出て大空を仰ぎ見ると、西の空まで晴れ渡り、全天、星だらけ。
天気が良い方に転ぶのなら文句はないが、それにしたって…
まっ、いつまでこうして晴れ間が続くのか知らないが、それにしたって最近の予報は外れっぱなじゃないか?
今、8月半ばに差し掛かり、暑さは収まるところを知らぬげだが、天体の運行はそういう人間の感覚とは関係なく、歯車を着実に進めている。
その証拠に、鎮静の月が浮かんでいる真東の中空から少し南に寄った南東の、やはり中空に、星に詳しくない人だって一度ならず耳にしたことがあるはずの冬の星座の代名詞が早くも現れ、その存在を誇示し始めていた。
「オリオン座」…
縦に行儀よく並んだ三ツ星を中心にペテルギウスやリゲルの1等星が輝くダイナミックな星座である。
このオリオン座のペテルギウスとこいぬ座のプロキオン、そしておおいぬ座のシリウスの3つを結んだ「冬の大三角形」はまた格段に見事で、良く晴れた寒夜に寒さに震えながらこのオリオンや大三角形を眺めては「もう直に春になるさ」と自分を慰めるのである。
その星たちが、この夏の盛りにもう姿を見せ始めた…
否が応でも季節の移ろいを感じないわけにはいかない。
諸行無常ってやつですなぁ。
昨日の日曜日、円覚寺の説教坐禅会に参加してきた
花の絶えない寺だが、さすがに咲いている花はごくわずか
花の種類が多い黄梅院でもこの米粒のような小さな花が目についた程度
花の直径は5㎜程度
余りに小さくて、スマホカメラを持つ手が震えるばかりで焦点を合わせるのもままならない
名前もよく分からず、なんとなく「フジカンゾウ」に似ているところまでは突き止めたけれど…
小さいけれど花はたくさん咲かせている
草取りをしていた老婦人に聞いてみたのだが、「不調法で…」と恐縮しきった答えが返ってきた
シュウメイギクはつぼみが膨らんで…
薄紫色のギボシが1本だけ
花も夏休み中の黄梅院
このほか境内に咲いているのはタカサゴユリばかり
大方丈の中庭のヘリを囲む斜面にもタカサゴユリ
居士林脇の選佛場の茅葺屋根を背景に白いサルスベリ
居士林のモミジも間もなく色づき始めることだろう
石仏を飾る花にも困っている様子が
こちらも境内では見かけないキクが
ハスの花もとっくに終わってしまっているし…