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平方録

何事も下準備ってものが大切なんだよな

昨日は庭に出るまとまった時間が取れず、昼を過ぎたばかりの2時間弱だけ、かろうじて確保できた。

松が明けきらない6日からバラの剪定作業を始め、昨日までにつるバラ5本、株立ちも5本を終わらせたのだが、まだつるバラ3本が手付かずでいる。
もっとも、残った3本のうち1本は去年買った新苗株でまだ大きくなっていないから、剪定も時間はかからないし、もう1本はモッコウバラだから、放置しておいたっていいくらいだ。
時間がかかりそうなのは植えてかれこれ20年になる名無しの古株。
これは妻の親せきから頂戴した創作のバラで、名前がないのもそのためだが、小さな花が房状になって株一杯に盛り上がるように咲いてくれる。
濃いピンクのとても印象的な色合いで、病害虫にとても強く放っておいても問題のない、不精なバラ好きには持ってこいの株なのである ♪

とは言え、手をかけると見違えるように花付きもよくなり、色の発色も違ってくるから剪定作業は大事なのだ。
枝が密集していて一苦労なのだが、こいつの開花そのものがわが家のバラの中で一番遅いので、いつも最後に残しておいて、じっくりやっている。
北風が通り抜ける東側のフェンスに絡めているので、長い時間の作業は真っ平御免。
寒風に吹きさらされると腰痛が再発しかねない。
だから良い風が吹くのをミナトでじっと待った江戸時代の北前船の反対で、風のない日かとても弱い日でなければ神輿を上げて作業する気にもならないって訳なのだ。
ま、2月中に終えればいいだろうとのんびり構えている。
ただ、今年は暖冬気味だから、やっぱり今月中に終えておいた方が無難かな。
モタモタしていると芽が動き出してしまうかもしれない。

そんなわけで、きのうの作業は4本のつるバラの根元にもぐり込んで牛糞堆肥とバラの秘薬ともいうべき専用肥料の「バイオゴールド」をたっぷり施した。
根を傷つけたり痛めたりしないように指で土を掘る。
ボクの指はパワーショベル並…っていうのは真っ赤なウソで、毎年、株元に肥料を上げているわけで、その部分だけ土がフカフカになっているから指でも簡単に穴が掘れるって寸法なのだ。

地面にはいつくばって株元に頭を突っ込み、指で地面を掘り起こしながら「オイ、たっぷり食べて、ゆっくり養生するんだぞ。きれいな花をな、たくさん期待してるからな」とかナントカ話しかけるのだ。
もちろん優しい口調でね。
こういう時間こそが、ボクにとっての至福のひと時の一つなんだな。
そして5月…
気持ちが通じてくれるとね、これが嬉しいんだなぁ。






冬ざれの横浜イングリッシュガーデン まだ選定作業は未着手
見出し写真はわが家の「ニュードーン」(右)と「サハラ98」で、剪定を終えたところ

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