昨日、南関東のわが海辺の町は午後1時過ぎに24.1℃を記録し、最高気温となった。
短パンで太ももを晒して自転車を漕いだが、肌に当たる空気は暖かく、少し前の時期のように日陰を通過する時に肌寒さを感じたのがウソのようである。
そういうルンルン気分とは裏腹に、良く晴れ渡っているはずなのに富士山は霞の彼方に薄ぼんやりとしか見えなかった。
黄砂が飛びそうだというので、そんな迷惑なものが飛来する前にパトロールをしてこようと思って家を出たはずだが、もう到達してしまっているのか…
春霞とも取れるが、黄砂も加わっていると言われれば「あぁ、そうかもね」と納得せざるを得ない。
ぼんやりした景色をよくよく見れば、普段はあり得ないくすんだ黄色い色が混ざりこんでいるようにも思え、「やっぱり黄砂のさきがけがやってきている」と確信させられた。
波打ち際の湘南海岸自転車道は連日の南寄りの強風のせいで、コース上に吹き飛ばされた海砂が堆積し、あちこちに通せんぼの小山・大山を作り、走行不能。
しかも余計なことに、空中には黄砂の細かな粒子が混じり込んでいるものだから、家に戻ると顔がザラザラ。
多分、肺には大量の黄砂の微粒子に加え、中国で一時大きな社会問題になった人間由来の大気汚染物質「PM2.5」 も一緒に運ばれ、これも吸い込んでいるに違いない。
自転車を漕ぐことは有酸素運動として推奨されているからなどと、のんきに構えていると、こうした人体に害のあるものを大量に吸い込むことになりかねない。
この招かざる客が通りすぎるまで、なるべく家の中でじっとしていた方がいいのかもしれない。
そもそも自転車道は海砂に埋まり、息をしようとすれば黄砂と+大気汚染物質という思いもしないダブルの「砂まみれ」なのだから。
こういうのを「春の憂鬱」とでも言うのだろうか。
だとすれば今年の春はいろいろな意味でヤレヤレな春としかいいようがない。
空は良く晴れているはずなのに、富士山は薄ぼんやりとしか見えない=片瀬西浜から
海のシーズン到来を前にレスキュー(海辺の監視員)の訓練が始まっていた
この写真を見ると薄い黄色のベールが何となくわかる
この日は波がそこそこに打ち寄せていた
こういう、一見良い波が立っているように見える時、湘南海岸一帯では波の穏やかな時と比べてサーファーの数がぐっと減る
湘南海岸自転車道はこんな感じ
この辺りは二重に設置された防砂柵があるのだが、自然は時としてそれを無力化する力の片鱗を垣間見せる
仕方なく、引地川沿いに北に向かって伸びる遊歩道を漕ぐ
人家が途切れる辺りまで来るともう散りかけているが、大きなコブシの木に出会う
この辺り一帯の堤防の上にはソメイヨシノの並木が作られていてサクラの名所になっている
サイクリングの親子連れが通りすぎる
ここのソメイヨシノのツボミはまだこんな感じ 見頃は来週半ば以降のようだな
この辺り一帯は川面に近づけるようになっていて、親水広場という名称がついている
5月の大型連休のころになると裸の子河童が現れるが、まだ早いようだ
川の中に入っている親子連れがいた
海に比べると景色がこぢんまりしているが、川べりにも春がやって来ていた