平方録

ビビデバビィデブゥ~♪

アベなんちゃらが何でもやりたい放題で、しかも得意顔でやっているのをどれだけ見せられてきたことか。
権力者に必要な慎みとか謙虚さとか、弱者やなかなか陽の当らないところに置かれてしまっている人たちをいたわる幅広い目配りの姿勢なぞはみじんも感じられず、「そこのけそこのけケンリョクが通る」とばかりに周りを蹴散らすばかりである。

今度は総務大臣が衆院の予算委員会で衣の下から鎧をのぞかせた。
それもチラッとではなく、これ見よがしに両肌脱いでトゲトゲのついた毒々しい鎧を見せつけたんである。
曰く、放送局が政治的な公平性を欠く放送を繰り返したと判断した場合、放送法4条と電波法76条に基づいて電波停止を命じることもある、と。

これはアベなんちゃらが政権に返り咲いて以降、何かにつけ力を入れているところで、「新聞もテレビもオレの悪口を言うのは絶対に許さん」「俺の言う通りに国民に伝えろ」と、マスコミをわが意に従わせようとしている一環である。
第二次政権で特に目立つところなのだ。
総務相の女性は仲の良いお友達だから、いかにしてマスコミを手なずけるかをいつも話題にしているんだろう、衆参同日選の可能性がささやかれている7月が近づいてきて、特にテレビ局を牽制する狙いありありである。

つい最近、NHKとテレビ朝日とTBSのニュースキャスターの降板がほとんど同時に伝えられた。
3人とも反権力なんかじゃアなく、誰だってちょっと小首を傾げたくなるようなことについて、正直にちょっと疑問を挟んでるだけの話で、とても公序良俗に反したり、反権力キャンペーンを重ねてるわけでもないのに、退場を迫られたんである。

ここ数年続いた圧力にテレビ局側が屈したもので情けない限りだが、アベなんちゃらの大勝利なんである。
これにほくそ笑んだアベなんちゃらの取り巻きが「親分、次は停波を口にしときましょうぜ。奴ら絶対にビビりますぜ。早苗のアネサンに一肌脱いでもらいましょうよ」と持ちかけたんである。
「いいか、おまえら。分かってんだろうな。選挙報道はほどほどにしとけよ。戦争法案が憲法違反なんて分かりきったことなんだよ、だから強行したんだ。馬鹿な国民はもう忘れちゃってんだよ。余計なこと言って寝た子を起こしたら放送免許取り上げちゃうからな。分かったな ! 」という趣旨なんである。
だから、チラ見せじゃあなくて、モロに両肌を見せつけたんである。

情けないけど、これでテレビ局はビビるぜ。ビビデバビィデブゥ~♪

放送局のみなさ~ん 電波って国家権力のものじゃぁないんですよぉ。国民の大切な財産なんですよぉ~。
使える電波には限りがあるから、便宜的に国の機関に管理を委ねているだけなんだよね。
放送の中身まであっち向けこっち向けって言われる筋合いのものじゃあないんだぜ。表現の自由、言論の自由は憲法の保障するところなんだぜィ。
せっかく国民の大切な財産の電波を使わせてもらってんだから、国民のために使うのが筋で、ましてや権力者のために使うなんて本末転倒。単なる“電波管理掛”の言う事をいちいち、ごもっともごもっともなんぞと顔色をうかがいながら聞き入れる必要なんかないのサ。

もし停波だ停波だと騒がれたって、本当に電波を止めさせたら政権は持たないぜ。批判を浴びて吹っ飛ぶよ。
せっかくだからそこまでやらせてみたらどうなのさ。
その前にビビデバビィデブゥ~♪ になって自主規制することを狙ってるだけなんだからさ、目をカッと見開いてさ、脅しなんかに屈しない骨太のところを見せてもらおうじゃないの。
一人ぽっちにゃさせないよ。大丈夫だよ。ここはひとつ新聞も雑誌もしっかり応援しようぜ。おかしいことはおかしいってはっきり言うのが言論の自由ってもんじゃないの? 連日論陣張ろうぜ。やるのは、今でしょっ!

民主主義がファシズムを産み育てるんだよね。ドイツもかつての日本もそうだった。正念場ですよ!



円覚寺の居士林で藁苞の下に咲くフクジュソウ
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