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平方録

今朝は少し涼しい

朝起きるとベランダが濡れている。

止んでいるようなので、ゴム草履をはいて出てみるとまだパラパラと極小の雨粒が顔に当たる。

空を見上げると南の一番高い所に、半分近くに欠けた月がボォ~ッと浮かんでいる。

ん?… 雨粒はどこから来るんだ?

東の空は少しづつ白み始めているが、見えているはずの宵の明星はもちろん、星の光はどこにも見えない。

しばらくするとヒグラシのセミ時雨が始まる。

カナカナカナカナ…と透き通るような鳴き声が寄せては返す波のように大きくなったり小さくなったりを繰り返す。

雨模様の空気は湿っていて涼しい。

ベランダに佇んでセミ時雨に耳を傾けていると、足元で虫の鳴き声がした。

コオロギとは違う。

ジィ~という音に近いように聞こえる。

お盆を過ぎたので、秋の虫が登場し始めたのだろうか。

まだ出て来なくてもいいよ…そう言いたいが、こちらの思い通りにはならない。

 

たった2株だけど、ベランダで育てているナスには今夏も紫紺の美しい実がたくさん生り、随分とお世話になった。

たった100円の苗なのに、本当に頑張ってくれる。

ボチボチ花の付きが悪くなってきたので、まだ小さな実も含めて思い切って短くせん定した。

秋ナスを期待するにはせん定が欠かせない。

嫁には食わしてはいけない…という掟があるので、ボクが一人占めすることになる♪

でもボクはフェミニストを自認しているから、一口くらいはこっそり食べてもらうけどね。

 

あまり暑いのも具合が悪いが、そろそろパンジーのタネを蒔こうとか思う。

気が向いたらの話だけど…

寂しいけど、どうやら季節が少しづつ動き出す気配を感じる。
 
 

4、5日前まで盛りだったブラッシングアイスバーグの3番花たち


この株は挿し木して2年目の株で、鉢の中でだいぶ大きく育った


地植えするかそのまま鉢で育てるか、思案中


昨日、まだ咲き残っている花を含めてすべてせん定し、秋バラに備えて夏休みに入ってもらった


白い花にほんのり差すピンクがなかなか上品で花付きもとても良い
 
病気にも比較的強いが今年は猛暑と2度の梅雨の長雨のせいで黒点病が出てしまい、心配している

コメント一覧

平方録
日本人は廃れゆくもの、去っていくものに対して常に心を寄せてきました。
分けても、他のどの季節よりも鮮烈だった夏が過ぎ去っていくことには敏感で、特別な感情が湧いてくる気がします。
ボクが「夏大好き」を自認するのも、その辺りに理由があるのかもしれません。
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」なんて歌を詠み、それをいいなぁと感じる民族の血がボクにも流れているのを自覚します。
アミ
おはようございます🍅🍆
人間って、なんて勝手な生き物なんだ…と痛感してます。
今朝の庭からの風は、ちょっと冷ややか…。
暑い暑いと文句を言いながらも、夏が終わるのか…と、寂しい気持ちもして。
昨日は、蝉の大合唱が。
聞こえなければ寂しいのに、大合唱だと、うるさすぎ…と、眉を顰めたり。
人間て、わがままな生き物ですね。
否、私だけが、単なる我がままなのでしょうか…。(笑)
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