平方録

「九月蚊い」「十月蚊にしろ」

この夏の猛暑で鳴りを潜めていた蚊が、このところやたらと元気が良い。

もっとも雨がしとしと降り続いて肌寒いような日は相変わらずじっとしているようだが、昨日のようによく晴れ上がり気温も夏日のそれを超えるようになるとたちまち狂ったように飛び回る。
自転車でのパトロールを終えて玄関ドアを開けようとカギをまさぐるほんのわずかな時間でも短パンから露出した足に数匹がまとわり飛んで、不埒なことにそのうちの何匹かに血を吸われる。
気付いて脛などを打てば手のひらや脛に赤い血がにじむ。
その後にしばらく経ってから襲ってくる痒さといったら…

車を運転しようとする時も同様である。
ドアを開けて運転席に座ると、すぐ目の前を蚊がよぎるのが目に入ったりしてガッカリさせられる。
狭い室内はハンドルやらルームミラーなどが突出しているから邪魔になって、叩き潰そうにもそう簡単ではない。
畢竟、好きに飛び回ることを許すほかなくなるのだが、そうなれば今度は運転中に刺され、気が付けば痒さにコンチクショウとうめくのだが厚の祭りである。

車の中に入り込んだ蚊の憎たらしさは、窓を開けても外に飛んでいかないことだ。
むしろ窓を開けると外に吸い出されまいとするかのように、どこぞにへばりついているのかもしれない。
で、そのうち頃合いを見計らうように車内の下の方を飛んで足元に攻撃を仕掛けてくる。全く憎たらしいと言ったらありゃぁしない。

もちろん家の中にも紛れ込んできていて、夜中などベッドにもぐりこんでまさに眠りに落ちかけようとしている時などに耳元であのプ~ンという甲高い音を響かされるともういけない。
寝ているるどころではなくなり、蚊取り線香を探してきて火をつけ、とりあえずの防御網を張ってからでないと枕を高くして眠るわけにはいかない。
あの羽音の憎たらしさはほかに例えようがないくらいだ。

「五月蠅」に「い」をつけて「五月蠅い」と書き、「うるさい」と読ませるが、「九月蚊」に「い」をつけた「九月蚊い」も「うるさい」と読ませたらどうだろう。
いっそのことこの際だから「しつこい」「うっとおしい」という読みも加えるべきと思うが如何か。
この時期の蚊の羽音に比べれば五月のハエなんぞ可愛いものだ。
これに加ええもう一つ、「十月蚊にしろ」も作って「いい加減にしろ」と読ませることを提案しておきたい。

国語審議会の委員諸兄に於かれては生きた日本語の存在、ないしは使用法についてもう少し積極的? に取り組んでもらってもいいのではないか。
「九月蚊い」「十月蚊にしろ」についても、なるべく早い時期の検討を要請したい。エヘン!




あ~たま~を~くぅ~もぉのぉ~う~えにぃ~だぁしぃ~♪


昨日は実によく晴れた


海の青さと空の青さと… これぞ湘南ブルー


白い波は、はるかかなたの台風の影響もあるのだろうか


午前中は特に光線の関係でエメラルドブルーも現れる


風も弱いから自転車でのパトロールにはもってこいの天気

コメント一覧

heihoroku
Re:笑
例えば「十月アブラムシにしろ」とか「十月毛虫にしろ」とか?
うん、それもイイかも。
頭にきちゃう奴は片っ端から、そう呼びますか。
MOMO

面白いですね!
「いい加減にしろ!」
是非、花をダメにしちゃう虫にも参加して欲しい;
heihoroku
Re:そうそう・・・ほんとに~
おはようございます。
蚊に刺されたらセロテープって初めて聞きました。
試してみます!
車の中にもセロテープ常備しておく必要があるなぁ。

それにしても今年は台風が多い。被害ばかり置いて行かないで、役にも立ってくれなきゃ。
手始めに24号が蚊を吹き飛ばしてくれることいいんだけど…
ひろ
そうそう・・・ほんとに~
https://blog.goo.ne.jp/hirotosaiseikai
おはようございます。
9月に入ってドッと現れた蚊、夏よりも小型で刺されるとかゆい!
刺された場所にすぐセロテープを貼れば痒みが出にくい
と聞いて貼る
と効果があるような気がします。
でも、あっちもこっちも思わぬところにも服の上からもと間に合わなくて
やっぱり痒い。

「九月蚊い」・・・(*^-^*)
広い空 広い海 いいなぁ~
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