見出し画像

平方録

な~に、冬将軍の断末魔さ

いつものように午前4時に起き出して冷え切った部屋のガスストーブに火をつけた後、ロールカーテンを巻き上げてベランダにでてみる。

昨夜の天気予報は関東平野は雪になるかもしれないと騒いでいた。
生産活動に従事してるわけではないから、雪が降って交通機関が止まったって家でじっとしていれば済む身分だが、家の周りの雪かきやらが面倒である。
家の前の道路は坂道になっていて小学生の通学路だし、生活道路で近所の人たちの行き来もそれなりにあるから、やっぱり除雪作業は欠かせないなぁと思うと正直気が重い。

若いころなら率先して出勤前にひと汗かいたものだが、今はちょっと腰をかがめて力を入れる作業をするとてきめんに腰に響く。
寒い時期だとぎっくり腰気味になって下手をすれば、しばらくベッドに横たわってうめき声を上げなければならなくなってしまう。
情けない話だが、それが現実。

ベランダに出てみたのは空模様を確かめるためだったが、小ぬか雨が北風にあおられているだけで底冷えを感じるわけでなく、当面雪の心配はなさそうで胸をなでおろす。
この調子で頼むよ。
雪国では雪が足らずに困っているところが多いらしい。
象徴的なのは、あの豪雪で知られる上越国境の南魚沼地方辺りに暮らすブロガーさんのブログには積雪ゼロの田や畑、街の様子が何度もアップされていて「へぇ~ ! 」と驚かされている。
雪にほとんど馴染みがなく、降れば迷惑に思う人がいっぱいいる関東平野に降るよりも雪国を雪国らしくするために努力しなさいよ、と雪を司る元締めに言いたい。

箱根は昨日からだいぶ積もっているようで、温泉に浸かりながら雪見酒なんかいいなぁ~と思うのだが、登山電車は昨秋の台風被害で路盤が崩れたり流されたりで秋ごろまで不通が続く。
ボクの車は4輪駆動車なのだが、雪用タイヤでなくてノーマル。
これじゃぁとても天下の嶮には太刀打ちできない。
バス ? 寒さに震えながらバス停でバスが来るまで待てる ?
雪見酒も一筋縄じゃぁいかないんだな、これが。

積雪に関しては今朝より明日の朝の方が注意が必要らしい。
どうせならドカ雪が降って2、3日すべてがマヒ状態に陥って誰もが閉じ込められるようなことになると、例の新型ウイルスの動きも鈍るんじゃないか ?
えっ? そんなの〝素人の赤坂見附〟だって ? …んまぁ、その通りだろうね。
まっ、関東の雪は冬将軍の断末魔のようなもので、適当に降らせておけばすぐに春と入れ替わる。
チャッチャッ、チャッチャッ…と地鳴きを繰り返しているウグイスも暖冬傾向の今年は来月早々にはホ~ホケキョと鳴き始めるだろう。
そうなりゃ、いよいよ「佐保姫様のおなりぃ~」ってわけさ ♪





見出し写真を含めた6枚は近所の池のある自然公園の雪景色(2018年1月22日)

わが家のベランダにもこんなに積もった
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「随筆」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事