連日25℃を超える夏日の南国薩摩の旅から戻ったと思ったら、一転、最高気温が札幌より低い日が2日も続き、寒いの大っ嫌いニンゲンとしては大いに面食らわされた。
そして昨日、今度は一転して柔らかな日の光が降り注ぎ、温かな空気が支配する小春日和が訪れる。
所用で出かける山の神を最寄りの駅まで車で送った帰り道、ちらっと見えた富士山の頂が真っ白に雪化粧しているのを見て、久しぶりに自転車で湘南海岸でもパトロールしてこようという気になった。
家に戻ってすぐに身支度を整え、ヘルメットをかぶり、愛車にまたがってペダルを漕いで、全身で風を切る♪
サッカー用のひざ下までのストッキングをはいたが、太ももは丸出しの短パン姿で、上半身は薄いウインドブレーカーの下に長袖Tシャツのいでたち。
多分年内はこの格好で十分だと思う。
ジジイだけれど、ペダルを漕ぐときは"風の子"になれるのである♪
しかし、海辺に出ると車から見えた雪化粧した富士山はたった30分程度の間に、湧き上がる雲に姿を隠してしまっていた。
見えるのは、真夏の入道雲に成長する前の、積乱雲の卵のような雲が、西の彼方のスカイライン沿いに並んでいて壮観である。
標高の高い辺りでは太陽の光に温められた空気が盛んに上昇気流となって、雲の峰々を作り出しているようである。
そしてわれらが富士の山、何が気に入らないのか見当もつかないが、慌てて隠れなくてもいいだろうに…
九州では霧島、桜島、開聞岳、由布岳…と、ゆく先々で"美女"の歓迎を受けたことが気に食わないのだろうか。
もしかして嫉妬…⁉
早く機嫌を直してもらい、久しぶりに白い衣をまとった美しい姿をじっくり見せてもらいたいものである。
視界さえよければ画面左から、箱根連山、富士山、丹沢山塊の並ぶ絶景が見られるのだが…
水平線の先、ひときわ高く盛り上がった丘の上に富士山が隠れている
まるで入道雲の卵たちのようにモクモクと盛り上がる雲の列(丹沢山塊方面)
多分、米海軍厚木基地所属の輸送機だろう
超低空で江ノ島をかすめ、まるで遊覧飛行でもしているかのように飛び去った
この日、大空の雲の様子が多彩で、見飽きない表情を見せていたのも上昇気流のたまものだろう
やっぱり湘南海岸は明るい
夕方、ふと気が付くと、それまで西日が当たっていた我が家の壁にトンボが一匹止まったままじっとしていた
おそらく、西日で体を温めていたのだと思う
「ゆく河の流れは絶えずして…」の世界観の中での、小さな命の一コマというところだろうか
わが家の「ノリコ」がようやく咲き始めた しかし、花は小さい