午前4時のラジオニュースを5分間聞いた後、のろのろ起きてトイレに行き、45℃のシャワーを浴びて目を覚まし、歯磨きを済ませたりして家を出たのが4:39だった。
アスファルト道路は乾いていたが、砂利道に入った途端、大きな水たまりに突っ込みそうになって慌ててよける。
水たまりができるほどの強い雨が降ったらしい。
白河夜船でまったく気が付かなかった。
今朝、ブログを後回しにして暗いうちに家を出ることは前夜から決めていた。
連続する台風のせいで遠く離れた関東にも台風の影響が及んでいるらしく、月が替わった途端に天気予報欄には雲と傘のマークがセットで並んでいる。
しかし、唯一、今日4日だけがこれまでの予報を覆して早朝から晴れマークをズラ~ッと並べていた。
また往く夏を惜しんでこよう、何度でも惜しもう…それが動機である。
それと、身体を動かすことも大事だ。
日中を避けようとするならやはり早朝しかないではないか。
早朝の国道の交通量は知れている。
余り車を気にせず、比較的自分のペースで気楽に自転車を漕げるのがいい。
あまり期待はしていなかったのだが、そんな時に限って福の神はチラッと姿を見せてくれるようである。
三文どころか五文くらいの徳を手にした気分だ ♪

4:56 鎌倉の海はちょうど上げ潮で浜辺の奥まで波が届いていた=由比ガ浜海岸
そして東の空の太陽が昇って来る位置付近からは「光芒」が現れて明け方の澄んだ空に光の筋を描き出している
光芒は別名、天使の梯子とかレンブラント光線とも呼ばれるそうな ♪

5:03 由比ガ浜から稲村ケ崎へ向かう途中で由比ガ浜方面を振り返る
日の出時刻は5:16 地平線から登るにはまだ間がある

5:04 稲村ケ崎を向くと上空に満月が残って太陽が上がって来るのを待っている

5:07 ほとんど期待していなかったのだが、西の空に富士山が姿を見せている
上げ潮のため波が国道134号の足元にまで打ち寄せている 去年の台風15号と19号の大波のせいで134号の海側の歩道部分が陥没していまだに復旧していない
ここにテトラポッドなんか並べると風景が台無しになるだろう 後退し続けている砂浜を太らせるしかないが、行政が真剣に取り組んでいるとも思えない
挙句になし崩し的にテトラポッドが放り込まれるんだろうな

5:13 次第に雲が消えていき、富士山の姿がだいぶはっきりしてきた

5:18 富士山の腰のあたりにたなびく雲より上の山肌が赤く染まり出した ♪
「赤富士」ってやつだ。かの葛飾北斎センセイの版画はあまりにも有名だが、北斎センセイと同じものを見ているのだっ ♪
(見出し写真の図柄では手前の海面が波立っているところが違う)

5:20 突如、はるかかなたの対岸から光のシグナルが送られてきたっ !
おそらく熱海か伊東の小高い所に立つ温泉旅館か何かの大きな建物に太陽の光が反射しているのだろう それにしても相当目立つ光量で非常に明るい、というか眩しいくらい 普段はあまり見かけない光景だ

5:53 太陽が上がって間もなく20分 江ノ島を目の前に見る片瀬東浜まで来た
画面中央やや右の雲間にぽっかり真ん丸のお月様が浮かび、登ってきた太陽とエールの交換中
与謝蕪村センセイはあの名句「菜の花や月は東に日は西に」と詠んだ
まっ、今朝の場合は逆だが、空中ランデブーはランデブー センセイもさぞかしお喜びのことだろう
もしかすると北斎センセイと並んでお互いの作品の感想を述べ合っているやもしれぬ ♪ 何とも豪華な対談だなぁ

5:38 江ノ島大橋を渡って江ノ島へ 橋の途中から上る太陽を撮る

5:46 江ノ島島内湘南港防波堤 稲村ケ崎に太陽の光がスポットライトのように当たる

5:57 江ノ島大橋と並行する人道橋・弁天橋の上からの富士山 釣り船がもう出航していた この場合は赤富士ならぬ〝赤漁船〟?

6:15 湘南海岸自転車道の鵠沼付近はサーファーやジョギングする人、自転車を漕ぐ人、散歩する人で平日の早朝でもそこそこの人が行き交っている

6:16 稲村ケ崎辺りからの波打ち際を走る国道134号線にも霧のような波しぶきが届いていたが、ここ鵠沼海岸から先の浜辺を見渡しても飛び散った波しぶきで波打ち際から陸地にかけてボォ~ッと霞むように見えている

6:24 辻堂西海岸辺りまでくると人の数はぐっと少なくなって走りやすくなる

6:34 日の出から1時間20分ほど経つとさすがに夜明けの雰囲気はすっかり消えて「たまたま富士山がくっきり見える天気の良い時の風景」になった
ここからさらに少し西まで走り、茅ケ崎東海岸まで行ってUターンしてきた
ねっ三文以上の徳だったのが分かるでしょ ♪
(このブログで使う写真はいつだってどこだってiphoneで撮影です)