平方録

ずれはどこにでも生じるものサ

今日は「閏日」。
4年に1度、オリンピックがある年の2月に29日ができる、閏年のうるう日である。

国立天文台のホームページによると、地球が太陽の周りを一回りするのに約365.24219日かかるため、世界中で使われているグレゴリオ暦では1年の平均日数が、この日数に近くなるように閏年を入れている、んだそうな。
4年に1度修正しているんだなぁという程度の知識はあったが、1年でどのくらい余分なのか…
単純計算すると5.8時間程度になるから、換算すると5時間50分くらいということか。

この辺くらいまではなんとなく分かるのだが、その先の東京天文台の説明は「ん?」である。
曰く、グレゴリオ暦法での1年の平均日数を計算すると365.2425日になるので、グレゴリオ暦の1年と実際の1年との間には約0.00031日程度の差がある。
そのため、数千年程度でさらに1日のずれが生じるはず。
しかし、その時にどのように修正するか、今のところはっきり決まっていません、と。

数千年に1日のずれですか。
誰も経験できないずれですな。
冷酷無比な時間にがんじがらめにされているような現代人とは対照的に、実際の天体の動きは人間が決めたこととずれが生じているなんて、寓話的な話でもある。

ずれというものは、どこにでも生じるものなんですなぁ。

そういえば去年の7月1日に通常より1秒余分に足される、うるう秒があった。
1日の長さが1秒長かったのだ。
何年に1度こういうことが起こるのか、次はいつなのか、まったく預かり知らないことで、理屈はうるう年と似たようなものなんだろう。しかし、ここは「ふぅ~ん !」で済ませておきたい。
オレサマの1秒をどうしてくれるんだ!って怒鳴りこむ奴もいないだろう。仮にわが身に置き換えても、そもそもどこに怒鳴りこんだらいいのかも分からないしね…

なにせコンピューター制御の時代である。そうしなければヒコーキだって飛べなくなってしまうということですか。お任せですな。

ところで、閏年を読み込んだ俳句なんてぇものはついぞ記憶にない。川柳になら登場しそうだが、元々文学的なものとはかけ離れた概念だからね。字面だけ見ると情緒的な感じも若干するんだけれど、なじまないんですな。
というところが2月の「29日」。




北条時宗を祀った円覚寺佛日庵のモクレン。蕾がだいぶ膨らんできた。開花は間もなくである。
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