ネット番組のインタビューに登場した総理大臣閣下が番組の冒頭で「皆さんこんにちは、私がガースーです」と、それも聞いたこともないアクセントでガースーを発音し、作り笑いまで浮かべて見せたのだった。
これを見てのけぞった国民が少なくなかったと見え、「違和感があった」とか「感染者が拡大し、医療崩壊が進みつつある中、ソーリダイジンがおちゃらけてる場合じゃないだろ!不謹慎だ」と批判されている。
あの重苦しい緊急事態宣言が出された4月5月よりもはるかに多い感染患者が全国で発生し、これがまだ増え続けている最中、国民にはゆる~く「感染予防に努めましょう」「会食はマスクをしたままでおねがいします」なんぞと言いつつ、一方で鉦や太鼓をガンガンドンドン鳴らしながら「GoTo〇〇」と連呼するのだから二重人格の精神分裂症みたいなもので、「何だあいつは。いったい何考えてんだ!」と疑問に感じる国民がじわじわと増えていたのだ。
それが証拠に内閣支持率は急落し、50~60%台を保っていた支持率はあっという間に40%台へと急落してしまった。
ネット番組でおちゃらけるようなソーリダイジンに危機管理意識などあるはずもなく、同じ番組で「GoToを止める? 考えていませんよ」と言下に否定して見せたのだった。
その舌の根も乾かないうちに…
結局、奴がGoToの一時停止を決断したのは、感染を防いで国民の健康第一に配慮してのことではなく、内閣支持率が急落して自分の立場が怪しくなりそうなのに慌てた故の方針変更で、つまり自己中心的な御身大切、自分ファーストなんだということを国民に明らかにしたということで正直と言えば正直だった。
ただしソーリダイジンの器じゃないことをはっきり証明したってことでもある。
ところでボクがブログで「ガース」という単語を使い出したのは、あの「アベなんちゃら」を使い続ける中で、番頭の官房長官もからかい、おちょくる表現はないものかと思いついたのが名前をひっくり返した「ガース」なのだ。
その後、ソーリダイジン候補として名前が上がるようになるとネットで「ガースー」などと皮肉まじりに呼ばれていたのを、何を勘違いしたのか「そう呼んでもらっていいです」と自ら気に入ったそぶりを見せたことで定着したようである。
見て分かように「ガース」と「ガースー」は違う。
ホントは「カス」にしたかったんだが、これだとあまりにストレートなものだからいくらかは遠慮して「カス」の「カ」にアクセントを置く意味で濁点をまぶし、それだけだとガスで別の意味になってしまう恐れがあり、「間抜け」を表そうと音引きを加えて「ガース」としたのであって、あくまでからかいとおちょくりを込めての意図である。
ニタニタしながら「ガースーです」なんて、かの国の45代はさておき、他のどこにこんな指導者がいるって言うのか。
近所の尾根道は照葉樹が多く、紅葉のきれいな落葉樹は少ない。そんな中にポツンと一軒家ならぬポツンと一本モミジが真っ赤に染まっているというのも印象深いものがある。