平方録

サプライズ

姫には行くことを知らせないでおいたから、午後3時半近くになって学校から戻ってきたら家の前に鮮やかな水色の車が停めてあったのでビックリしたらしい。
⚪️⚪️ちゃんと遊ぶ約束していたんだけど、水色の車が見えたからじいじとばあばが来ているんだと思って「やっぱり遊べない」って言ったんだよ。

顔を見るなりテンションが急上昇し、体全体を使って嬉しさを表すものだから、寝ていた生後半年の妹君が目を覚ますほどの喜びようである。
春休みに1人で我が家に遊びに来ていたから、わずか3週間ぶりの再会なのだが、ずいぶん久しぶりのような気がする。
姫の喜びようからも“楽しすぎた春休み"が窺い知れるというものだ。
姫にとっては、その再現への期待がいきなり現実のものになりかけているのである。

日曜日に姫が寝てから帰る、と告げたら「月曜日の朝ご飯を一緒に食べてから帰って」と欲張ったことを言う。たしなめると、さすがにこの要求はあっさり引っ込めた。

2年生になって担任の先生が代わり、感想を聞いたとこる「あんまり好きじゃない。ちょっと怖い」と浮かない返事が返ってきた。
比較的年齢のいった女の先生だそうで、言い方を変えればベテランなのだが、母親に言わせると実にてきぱきしていて、てきぱきしすぎるようなのだが、そういうところが怖く映るのかもしれない。
そういうことなら、慣れてくれば評価も変わるかもしれない。
思い通り行くこともあれば、いかないこともあるさ。いろいろ積み重ねて成長して行くんだよ。

たった3週間ぶりなのだが、言葉の端はしに思わぬ表現が混じっていることに気づく。
それが小学生が日常的に使うような表現ではなく、ずいぶん大人じみた表現なことに驚き、そんな表現を平気で使っていることが、微笑ましくもあるのだ。
成長は猛スピードで加速して行っているようである。

今日は“弾ける”約束をしたのだ。



わが家の自慢の「空蝉」の蕾が膨らんできている
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